ポチる Thinkpad R400

R400

Windows7登場前にちょうどうまい具合にメインPCのバイオに不具合が発生した。PenM1.7GhzのCPU、1GBメモリ(増設済み)のバイオはネットではまだまだいけるが、動画を扱うとなるとさすがに役不足となってきた。そして、起動直後にピーピーピーとビープ音が永遠と鳴りやまず何かキーを強く押さないと起動できない原因不明の症状が。

バイオは5年にもなるので、買い換えにちょうど良い。新しいパソコンも当初はバイオと決めていたが、ソニースタイルのページを散策してもこれと言った機種がない。ソニーはなぜか64bitOS採用で乗り換えには不安があるし、コストパフォーマンスでは少々不満がある。

DELLやHPなどのおなじみアメリカのBTOパソコンを中心に広く新しいメインPCを検討した結果、ThinkPadに行き着いた。もちろん、ThinkPadは古くからのパソコンマニアにはおなじみのIBMの高性能ビジネスノート。かつては高機能、高価格でブラックボディとレッドのポインティングデバイスは孤高な存在だった。

現在は中国の会社レノボが買収して、運営している。当初は私を含め多くのThinkPadファンが中国企業によるブランドやPC性能自体の劣化を心配していたが、幸い今もThinkPadはうまくIBMの技術を継承して、維持しているようで、評判は悪くない。かつ、ThinkPadの一定の性能を保ちつつ、リーズナブルなPCをリリースしてるのは好感がもてる。

食品や衣料はほとんどが中国製となった現在。パソコンなど家電製品でも、ほとんどが中国製で、日本製と名乗っていても、個々の部品は現実ほとんと中国製だ。衣食住、家電もあらゆるものは99%中国で作られても、1%日本で加工なりほんの少し手を加えただけで日本製と名乗っているのだから、もはや純粋な日本製品を手に入れるのは難しい世の中だ。

さて、ThinkPadは今も健在のようだ。デスクトップ代替えノートからモバイルまで、エントリー機種から高機能ハイエンド機種まで、数多くラインナップされている中、選んだのはR400というモデル。14.1インチ液晶のノートだ。構成はCore2Duo P8600の2.4GHZ、250GBハードディスク、4GBメモリなど、もろもろで合計¥77400。かなりお買い得だと思う。当初はWindows7が出てから購入するつもりだったが、新OS直前のお買い得価格で、またシルバーウィーク限定の6万円以上10%割引クーポンがあり、底値のつもりで早めに購入に踏み切った。

CPUはCore2Duoは必須だ。標準のP8600というモデルで2次キャッシュ3MBで、上位機種Tシリーズの6MBにはかなわないが、ネット中心の使い方なので、これで充分過ぎる。ハードディスクは速さ重視の7200回転の250GB。今回は速さ重視。容量はもともとファイルを溜め込まない人なので、40GBでもいける、80GBでOKなので、250GBなら余るくらいだ。どうせいずれ安くなったSSDに交換するつもりなので、現状7200回転の250GBバードディスクが最良の選択となる。メモリは私の使い方では2GBでもOKだが、4GBに変更しても差額が¥3000と安価であるので、迷わず4GB仕様にした。最新のDDR3というのも良い。他メーカーと比べてもかなりお得なメモリ選択だ。ビデオ関係はチップ内蔵の(メインメモリ共有)X4500。3Dゲームをしないのでこちらで充分だ。ディスプレイはLED照明の高精細タイプも安価で選べたが、ネットで口コミを調べると色合いなどあまり評判が良くなかったので、通常の蛍光灯タイプのWXGAにした。どうせ蛍光灯の寿命が来るはるか以前に買い換え時期で次期モデルにスイッチしている頃だ。帰宅後に数時間ネットをするくらいの短時間の使用で、ディスプレイの寿命になるほどの使い方はできないので、蛍光灯で充分。

そして、元来のThinkPad特有の何より頑丈な筐体、耐久性、冷却性に優れた設計、使いやすいポインティングデバイス、分解、改造しやすい作り、飾り気のない質実剛健なブラックボディなど、他のメーカーと比べて抜きん出たプロの仕事はメカ好きな私には最高の相棒となりそうだ。激安のSLシリーズと高機能なTシリーズの間にあるRシリーズは最高のコストパフォーマンスを誇るスタンダードモデルだとすこぶる評判が良い。

先日SSD交換でますます絶好調の12インチモバイルPCのX30と共に、これでThinkPad2台体制となる。2~3週間で届くと思うが、その頃には新しいOSのWindows7がリリースされている。VISTAを無視して、長らくXPで粘っていたが、念願の新しいPCとOS。すぐにアップグレードして、最新OSで快適なPCライフを迎えたい。