モトローラ moto g32 レビュー

スマートフォンモトローラのmoto g32に買い換えた。正確に言うとAQUOSフォンsense6が防水仕様なのに雨のハイキング中に基盤に浸水したか、ディスプレイのタッチ不良と表示の暴走。最後は起動すらできなくなった。急遽amazonコスパの良さそうなこのmoto g32を翌日着になるよう注文した次第。そこそこレベルの高い防水仕様のはずなのに…、壊れたAQUOSフォンへの怒りの件はここでは置いとくとして、今回はスペックやら吟味する暇はなく、いつも通りスマホにかける予算3万円前後でチョイスした今回のmoto g32はamazonで¥25000程と安く手に入った。今まで前機種より値段的に安く買い換えた時でも、何かしらスペックは進化してきたのが、今回はさすがに昨今の物価高や円高で、前の機種sense6よりほとんどのスペックがダウン。買い替えで性能ダウンは初めてだ。

CPU:Snapdragon™ 690→Snapdragon™ 680
RAM:6GB→4GB

外装:アルミ→樹脂

防水:IPX5/IPX8→IP52(防滴程度)

モデル自体(発売日)はmoto g32の方が新しいが、結果明らかに動作はもっさり。例えばアプリの立ち上げや、ブラウザでリンクの表示が1テンポとは言わずも、確実0.5テンポ位は遅れる。個人的には分かった上でのスペックダウンで許容範囲だが、人によっては我慢できないかも。元々ゲームはしない(少し軽めのゲームはたまにすることある位)ので、問題ないのだが、少なくともゲームする人には絶対アウトな機種(そもそも最初からこのへんの価格帯の機種は対象外と思うが)

右のsense6との比較。g32は6.5インチの液晶。sense6は6.1インチの有機EL。解像度は同じ。一概に有機ELが良いとは限らないが、発色やコントラストに優れる有機ELは一度見たらもう液晶に戻れないと思っていたので、g32はある程度ディスプレイ性能の劣化を覚悟していた。しかし意外や意外、g32の液晶はとてもきれいで滑らか。もちろん発色やメリハリのある有機ELコントラストと比べるとg32のそれは落ち着いた表示だが、むしろ自然とも言えるし(有機ELがきれいすぎて不自然とも言えた)、これはうれしい誤算だった。

また、カメラの写りもこの値段にしては上々。sense6の光学2倍ズームは無いのが残念だが、写り自体やカメラのレスポンスは良く同等だった。

右のsense6のアルミ製のシルバーは落ち着いた色合いで質感共に気に入っていたが、今回g32はブラック(グレー)にした。サテンシルバーという色もあったのだが、かなり明るく?見えたので。素材は安価な樹脂製だが、そもそも個人的に外装の素材は気にしないし、むしろ高い機種にありがちなガラス素材とか、落ちたら割れるような外装はナンセンスだと思っているので、樹脂で全く問題なし(カバーも付けるし)。

ちなみに、sense6は角張った形で、サイドがくさび形になっていて、コンパクトさも相まってこれが絶妙に持ちやすくて気に入っていた。g32のそれは丸みを帯びたオーソドックスな形で決して持ちにくくないが、これはsense6が良すぎた。

今回かなり大きくなったが、重量は185gと、最近200gを越える巨体が多いスマホにあって、大きさの割には重くなくて良いと思う。でも、やはり軽かったsense6の156gから明らかに重量感があるので、これはしばらくして慣れるしかないな。

moto g32のAQUOS sense6より優れる所

★ステレオスピーカーが素晴らしい sense6より安い機種にもかかわらず、ドルビーサウンド対応のステレオスピーカーが音圧も音質もすばらしく、YouTubeなど動画鑑賞に活きる。sense6のモノラルスピーカーは明らかに不満点だったので、これはうれしい。

★素のアンドロイド 元々モトローラスマホは余計なアプリが入っていなくて、軽くてシンプルで(不要なアプリを削除する作業の手間が要らない)好感が持てる。

★motoアクションが実用的 以前も1度モトローラスマホを持っていて、重宝していたのだが、例えば本体を2度ひねったらカメラ起動や、ライト点灯など、便利な機能が健在で、モトローラスマホを選びたくなる定番の機能。

★指紋センサーが感度良好 sense6の画面内指紋認証がイマイチだった。g32はサイドに細くて小さい電源ボタン兼用の指紋センサーがすごく認証精度が高くてうれしい誤算。(ちなみに顔認証はマスク非対応でスペックダウン。もうマスクしないのでいいんだけど)

★バッテリー長持ち sense6の4570mAhからg32は5000mAhと微増。前者が有機ELとあって、実際の持ちはそれほど変わらないかもしれないが、今のところバッテリーの減りはg32の方が長持ちで、意外にも過充電抑制機能まで付いていた(sense6ほどの緻密な制御ではなさそう)。

 

最後に、十分な防水仕様なのに雨で壊れたsense6なのに、次に選んだmoto g32のそれは生活防水程度の仕様でこの期に及んでスペックダウンなのだが、そもそもsense6がああいう壊れ方をしたので、もう気持ち的に防水性能はあてにしない。なのでどんな防水性能であれ、これから本降りの雨では必ず防水ケースに入れて大切に長く使いたいと思う。