マツダ デミオ試乗

Demio_4  
今回の山口県温泉巡りの旅は広島市からマツダレンタカーを利用した。初めて乗るデミオ。このブログで何度も取り上げているお気に入りのクルマだ。グリーン税制、今度の補助金を見越して新車購入を検討している中、このデミオは筆頭となっている。何度も言うがこのデザイン、そしてダウンサイジングと軽量化されたことがすばらしい。
さて、試乗したのは一番下位グレード1300ccの4AT。5MTに乗れないのは仕方ないにしても、CVT+ミラーサイクル車に乗れなかったのはちと残念だ。
走り出すと評判通りの加速の良さ。さすがマツダの主力4シリンダーエンジンMZR型の末っ子ながら軽快に拭け上がるエンジン。しかし、この加速の良さはエンジンよりも1トンを切る軽量化されたボディによるものが大きいのかもしれない。ただ、全機種のデミオにも乗ったことがあるが、こちらは重量感あるどっしりとした乗り味だった。今回の軽量デミオはそういう意味では軽快感がある乗り味は好みの別れるところかもしれない。

市街地~高速道路~田舎道など、試乗には理想的な道路メニューでしっかり400km近く乗った。高速道路もまさに飛ぶように走ることができる。ただ、急な追い越しなどアクセルを瞬時に深く踏み込んだ時はオートマのぎくしゃく感と排気量の絶対的なパワー不足による鈍さは否めないが、これは仕方ない。
また、少し私の乗った試乗車だけだったのだろうか、ブレーキのきき具合が唐突な感じだった。絶対的なパワーは大丈夫なのだろうが、もう少しじんわり効く方が個人的に良いと感じだ。
田舎道などはとても楽しい。評判通りのヨーロッパ車かぶれのハンドリングはクルマを操る楽しさがある。5MTならなおさらだろう。
室内は実に静かだ。見るからに空気抵抗が少なそうなボディスタイルに寄るものもあるだろうし、エンジン音も風切り音も気にならない。また、ダウンサイジングによる室内の狭さも特に大柄な人以外なら気にならないと思う。リヤシートも前シートの形状など工夫されていて足元のスペースもしっかり確保されている。
気になるのはプラスティッキーなインテリア素材。ゴルフボールの表面のようなディンプル加工?とインパネの丸いデザインは個性的で良く、ホワイトメーターのセンスも見やすくて良いが、やはり安っぽさは否めない。また、ライト点灯時(夜間照明)のイルミネーションの赤色は個人的に違和感がある。これは個人の好みだが、このような照明は色が何色か変えられたら良いのにと思ってしまう。
さて、最後に給油で計ったこのご時世に大切な燃費はどうだったか、なんとリッター21kmを記録した。長距離運転だったとはいえ、高速道路も飛ばし気味、交通量の多い市街地も走り、初めての運転で、私と嫁さんで多少乱暴な運転をしたから、けっして良いコンディションではなかったはずだ。にもかかわらずカタログ数値を上回るリッター21kmは驚異的だ。
最近のコンパクトカーは低燃費車ばかりで感心するが、ほんとうにすごい。このデミオは車重が1トンを切って重量税が安いし、この燃費ならほんとうに維持費が助かる。
デザインが良くてコンパクトで維持費が安い。今回のデミオの試乗で世間の評判の良さを確認できてとても良かった。