山口湯巡りの旅 「湯田温泉」

Yuda

山口県の温泉巡りは最後の3箇所目。山口県最大の温泉地「湯田温泉」。俵山温泉から小郡方面へ1時間ほど。長門湯本や俵山温泉のひなびた温泉地とはうって変わって、こちらは都市に隣接したホテルが建ち並ぶ一大温泉地。交通量が多く、観光客もいっぱいだ。
今回利用するのももちろん公衆浴場。しかし、大きな温泉地ながら公衆浴場(外湯)があまりない。探してみると温泉地の中心にある亀乃湯を見つけ向かった。観光案内所のある大通りから少し入った細い路地沿いにある。高いビルが建ち並ぶ中で小さな銭湯風の浴場。ちょっと見つけにくい場所だ。お昼過ぎに到着して、時間的に空いていたのか、わずか5台ほどの駐車場に停められてラッキーだった。外観は比較的モダンな感じだ。奥まった通路を行くと小さいながら休憩所がある。入浴料は券売機で¥340だったか。浴槽はそれほど小さくなく、サウナも完備されていて、なかなか充実していた。肝心のお湯はごくごく普通のアルカリ性単純泉。柔らかいお湯は日本全国一番多い単純泉、いわゆる名湯の一つなのだろう。これほどのホテルや旅館群が立ち並ぶのはかなりの湯量なのだろう。とくに山深いわけでもない。古くから開かれた平坦な街に沸く豊富な温泉はどこからの源なのだろうか。
今回はお昼に立ち寄っただけの温泉利用だったが、やはりこのような温泉地の顔は夜であるのだから、夜の湯田温泉もどのようなものか、できれば宿泊してみたいものだ。近くには詩人中原中也の記念館などあった。山口は秋吉台や萩、津和野、また有名な政治家も多く輩出し、温泉以外の見所もたくさんあるようだ。今回はとりあえず山口県のお湯だけを体感できた。いずれの温泉地も思っていたより良いお湯で大満足だった。