鹿教湯温泉

Kakeyu

この土日は初めて高速道路¥1000を利用して信州まで出掛けた。先月開通したばかりの新名神の甲南ICから入り、東名阪~伊勢湾岸道東海環状道路~中央道と行き、小淵沢まで¥1000で行けた。今までのことを考えるとバカみたいな安さでうれしいが、もともとは高速道路はタダ(無料)になるのが国民との約束だったのに、政府自民党の失政が長年まかり通り、世界でも唯一の高額な高速道路として我々は搾取されていた。なので、本来ならこの¥1000でも不当なのである。民主党の高速道路無料化は当たり前の話なのである。
話は逸れたが、まずはおなじみの山梨は北杜市白州町のサントリー白州蒸留所でウイスキーを仕入れた。その後、春霞でうっすら見える富士山を背に国道20号線で長野県に戻り、諏訪から北上して上田市鹿教湯温泉に向かった。同じ上田市別所温泉は以前訪れて、とても良かったが、こちらも有名な鹿教湯温泉もすごく温泉情緒あふれる温泉地でまた湯も極上だった。利用したお湯はかつては元湯だった公衆浴場「文殊の湯」。今は鹿教湯の5つの源泉をブレンドして配湯されている。48度の源泉がそそがれる湯船に入ると痛いくらいの熱さだが、これがまたたまらない。名高い温泉地はこれほどの高温でないと。鹿教湯の湯は別所温泉のほのかな硫黄泉とは違い、一般に天下の名湯といわれる無色透明無臭の単純アルカリ泉。やわらかなお湯は旅人を癒してくれる。ここ鹿教湯には温泉病院やクア施設があるそうだが、このお湯はまさにうってつけなのだろう。
信州上田という場所は諏訪と松本という大きな町に囲まれながらいずれも山で隔てられている。時の流れが止まったような、良い意味でいつの時代も変わらず現代人を癒す静かな場所だ。そんな場所に歴史ある別所と鹿教湯という温泉地。ほんとにどちらもすばらしい。