群馬~長野 湯巡り③ 下諏訪温泉

Kohannoyu

伊香保温泉近くの道の駅で長旅で疲れたキャラバン号を休め、地酒を味わいしばし休憩後、夜中の3時に起きて一路長野の上諏訪温泉の朝風呂を目指した。144号線の群馬と長野の県境にあたる鳥居峠は険しくはないが路面が凍結し、対向車はほとんど無い。まれに道に凍結防止の塩化カルシウム巻いてくれる働く車両に出会うくらいだけだ。

真っ暗闇の峠を越え、上田市に戻り、諏訪市へ道を急ぐ。下諏訪温泉の公衆浴場は早朝5時半から開いている。

信州を代表する一大温泉地の上諏訪温泉と下諏訪温泉。信州の湯巡りはよくしてきたが、なぜかどちらも湯につかったことがなかった。今回朝風呂に下諏訪温泉は公衆浴場「湖畔の湯」を利用した。

やや空が明るくなった6時半。早朝のドライブに疲れた体を歴史ある下諏訪温泉の熱めの単純泉が癒してくれる。目が覚めるような熱めの湯だが、かすかに硫黄味のある湯がすばらしい。肌に柔らかく幸せな気分になる。早朝だというのに何人もの地元のお客さんが入浴用具を持って訪れる。この地域の何気ない日々の自然な営みなのだろう。こんな良い湯を日常的に利用できるなんてほんとうにうらやましい。250円と安い入浴料だ。体も心も癒される温泉だから、毎日利用しても高くない。上諏訪も下諏訪もこのような気軽に利用できる公衆浴場があちこちにあり、地元の生活に根付いている。長野の凍てつくような寒い冬は厳しいが、その代わり神は癒しの湯を人々に与えたようだ。