群馬~長野 湯巡り② 伊香保温泉

Ikaho

万座のすばらしい硫黄泉を満喫した後、さらに東に伊香保温泉に向かうことにした。ほんとうにこのあたりは日本の名高い温泉地が集まっている。145号線を左手に草津温泉と右手に川原湯温泉を過ぎる。他には3大美人湯で名高い川中温泉、さらに奥には四万温泉など、立ち寄るべき温泉地は数知れず。しかしきりがないので、またの機会で楽しみだ。

群馬は渋川市。まもなく関東平野に到達するあたり、榛名富士で有名な榛名山近くの一大温泉地。温泉情緒たっぷりの石段で有名な伊香保はその名前は聞いていたが、これほど大きな温泉地だとは知らなかった。国道から一路山を登っていくとほとんど崖にホテルや旅館のビル群が乱立している光景にはちょっと圧倒される。3連休の真ん中ということもあり、かなりの車とお客さんでにぎわっていた。あの有名な急な石段も観光客でいっぱいでにぎやか。とても良く観光地化されていて、あの草津温泉で有名なベルツ博士がこの伊香保の湯の効能を高く評価し、日本で近代的な一大観光地として整備された最初の温泉地だという。石段に沿って伊香保の源泉が勢いよく流れる。湯量も大変豊富なのだろう。長い石段を上がって、頂上に行くと伊香保の源泉があり、その横に湯元の露天風呂がある。茶褐色の鉄さび臭が特徴的なお湯だ。熱めのお湯と温めのお湯とに分かれていたが、この時期はやはり熱めの湯がすばらしい。たくさんのお客さんであまり落ち着けなかったが、この有名な伊香保露天風呂の源泉掛け流し湯を体験することができて良かった。

それにしても、噂に聞いていたがこれほど大きくて賑やかな温泉地だとは知らなかった。首都圏の人たちがどっと訪れるまさに東の横綱級の温泉地。西の有馬、東の草津とは言うが、東の伊香保だと言われても全く遜色ないと思う。つい数時間前は大自然に包まれた秘湯のような万座温泉から、日本の情緒たっぷりの大きな温泉地伊香保という対照的な温泉を経験することができた。