エビス YEBISU 華みやび、The Hop 2018

f:id:plastic-soul:20180521205831j:plain

エビスの白いやつと緑のやつを買って飲んでみた。前者はホワイトビール、後者は新作ホップにこだわった意欲作。どちらもエビスの名に恥じないレベルの高さだった。ホワイトビールは本場ベルギーのそれに遜色ない味だし、The Hop2018はホップの苦味が絶妙で美味しかった。第3のジャンルの作りがうまいサッポロだけど、やはりビールは違う。でも、どちらも果たしてエビスのブランドでやるべきものなのか、個人的に気になるところだが…。

世界の終わりとアイルランド

f:id:plastic-soul:20180311200928j:plain

この不思議な黒いビールを日本中どこでも飲めるようになったのは、古代エジプト人がビールを造り出した歴史から見たら、つい昨日の事だと知った。ギネスを生んだアイルランド。行ったことないけど、彼の地は寒く陰湿で辛いそうだ。だからこそ彼らは人生を楽しむためにこの黒いビールと、何より地球上で最も美味しいウイスキーという名の琥珀色の飲み物を生み出したのだろう。タラモア・デュウでも、ジェイムソンでも、ブッシュミルズでも何でもいい。ウイスキーと、ギネスと、ロッド・スチュワートのロック。この3つがあれば人生事足りるような気がする。英国の文豪サマセット・モームは「ロンドンに飽きたら、それは人生に飽きたことだ」と言った。彼の言葉を借りるなら、アイルランドは世界の終わりなのだと、人生の墓場なのかもしれない。それは永遠の生だと思う。…と村上春樹風に綴ってみた。「僕らの言葉がウイスキーであったなら」

SONY サイバーショットWX350

f:id:plastic-soul:20180112210902j:plain

一眼レフのサブ機にとソニーサイバーショットWX350を購入。サブ機という名目にもういくつもコンデジを買ってしまっている。中古も含めて、安物買いの銭失いも否定できない。以前同じサイバーショットWX220を持っていた。これはかなり小型軽量で、写りも素晴らしく重宝していたけど、何度もレンズ内に埃が混入して画像に映り込むので(その度メーカーで修理してもらっても繰り返し混入した)没になってしまった。WX220でソニーに懲りてしまったが、またサイバーショットを手に入れてしまった。最初はキャノンの25倍ズームのコンデジ、パワーショットSX620HSを購入するつもりだったが、店頭で比べたらソニーの方が操作性とレスポンスが良く、液晶の映りが良かったので(液晶自体はキャノンの方が高精細)WX350に変更した。

基本気合を入れる時は一眼レフで撮影するが、会社のかばんに忍ばせ、急に何かの時に撮影したい時や、ジョギング中などで撮影する時はやはりコンデジ、それもできるだけ小さく軽量なのが重宝する。また、できるだけズーム倍率が高いのが必要。それは特に画質だけではもはや差がないスマホのカメラ(下手なコンデジよりiPhoneやアンドロイドスマホの方がきれい)があるなか、ズームは唯一コンデジがかろうじて生存できるポイント。
このWX350はWX220より一回り大きく重くなるが、10倍ズームに対し20倍ズームと充分。バッテリーを含めても200gを下回り充分軽量だ。スマホの台頭でコンデジの新製品はめっきり少なくなり、このWX350も調べてみたら発売からかなり年月が経っており、よくよく考えると以前のWX220と発売日はそれほど変わらない。なのでズーム倍率以外はWX220と特に性能差は無いようで(バッテリーは大容量で持ちが良い)、あまり新鮮味が無いけど、¥22000という安価でこの高ズーム倍率と、相変わらずオートできれいに撮れる気軽さはソニーの画像処理エンジンの素晴らしさに満足。あとはすぐに不具合がないことを祈るのみ。

今回、コンデジを購入するにあたり、いろいろ他社機も検討したが、小型軽量の高倍率ズームは実質ソニー、キャノン、カシオの3社しか作っていない。寂しいもんだ。でも現状まだまだ高倍率ズームはスマホでは不可能な分野。今のうちに買っておいた方が良いと痛感させられる。

【ネタバレ有り】スターウォーズ 最後のジェダイ

f:id:plastic-soul:20171216135243j:plain

今年最後の大イベント。先日のブレードランナーの新作が今年のメインだと思っていたけど、やはりこの日を迎えるとなるとスターウォーズはお祭り級になる。

さて、まず感想はスターウォーズ史上最も長い上映時間とのことだったが、最も短く感じた映画だった。それほど迫力の映像と退屈しないストーリーに満ちていたと言えるのかもしれない。前評判はすこぶる高かったが、それは宣伝も含めていつものことなので、気にしなかったけど、個人的に前作よりは良いと思った。前作はなんかストーリーが幼稚で、エピソード4の焼き増しみたいなところがなんだかなぁと思ってたので(JJエイブラムズ監督はプレッシャーの中、ヒット作を作り上げたのは事実)。

今回はその前作から続くわけだから、新しい監督は前作からの話の流れやキャラを変えるわけにはいかないし、新しいキャラやストーリーも作らないといけない。何よりスターウォーズブランドというファンからの恐ろしいプレッシャーの中、すごい大作を作り上げた思う。

今回強く思ったのは、まぁ、前作でも思って改めてなんだけど、本編が始まる前にさんざん見させられるマーベルのアメリカンコミック映画みたいに、スターウォーズもかなりマーベル的な映画になってきたなぁと。CGもこなれて何でもできてしまう時代。よりド派手に何でも有りのアクション。僕のようなオールドスターウォーズファンには、なんかもうこれは、ルーカスの手から離れて、ディズニーという世界最大のエンタメ会社の手になり、時代が変わってしまったのを受け入れるしかないのかなと。
前作あの愛すべきキャラが殺され、今回も逝ってしまって、それは諦めて受け入れるしか無い。良いとか悪いとかじゃなくて、もう時代が変わった。

スターウォーズという善と悪、光と闇、家族愛、そして時折入るコメディな要素とか、そういう普遍的な所は今回もちゃんと敷かれているし、新しい監督もまた1人のスターウォーズの大ファンであるから、スターウォーズ愛に満ちた作品であるのは間違いない。これは新しい時代のスターウォーズとして楽しむしかない。

あ、それでも一つ、古いスターウォーズファンから一つだけお願いしたい。やはりR2-D2の出番をもっと増やして欲しい。スターウォーズの全篇を通して登場しているのは彼とC3POだけだけど、特にR2-D2は常に重要な役割を果たしていて、この映画の主人公だと思うくらい個人的に愛しているから。新しいアイドルのBB8も大好きだし、彼の活躍も見ていて楽しいけど、R2-D2だけは永遠なれ!と強く言いたいな。

ちなみに、今回劇中で3回涙が流れた。ヨーダの登場、ルークとレイアの再開、そして最後のエンドロールで流れたキャリー・フィッシャーの追悼文。やはり僕のようなオールドスターウォーズファンには泣かずにはいられない。

さて、いよいよ最後のエピソード9は再び前作のJJエイブラムズ監督に委ねられる。彼がこの3部作の最初で風呂敷を広げたわけだから、いろんな意味で責任がある(笑)また大変だろうけど、また僕みたいなファンにいろいろ言われるだろうけど、ファンもいろいろ受け入れ成長して、楽しまなければいけないな。

とりあえず直近はハン・ソロのスピンオフ映画とのことだ。ローグ・ワンがすごく良かったので、スピンオフ映画はまた楽しみだ。

秋の第三限定ビールまとめ

f:id:plastic-soul:20171125130525j:plain

秋になると店頭に並ぶ琥珀なラベル。思い起こせば琥珀ヱビスがその手の最初だったと思うが、最近は第三のビールが熱い。庶民の味方、第三のビールでいかに安く美味しく飲めるか興味深いのでまとめてみた。

◆ルビーベルグ(サッポロ)

ホワイトベルグの限定バーション。元々ベルギービールを意識したホワイトベルグはさすがに本家ヒューガルデンやヴェデットの味とはかけ離れているけど、けっこう美味しく飲める(現に栄枯盛衰激しいこのジャンルではロングセラーになっている)。
今回ルビーベルグはビールに詳しい人ならすぐに分かるベルビュークリークなどランビック、フルーツビールを意識したチェリー味の限定商品。グラスに注ぐとまず驚くそのチェリーカラー。飲んでみると甘酸っぱいチェリー味がうまく表現されていて美味しい。ビールに詳しくない人ならベルビュークリークと違いが判らないかも。もちろん女性にお勧め。ビール党にもたまに外しとして十分有りかと。

麦とホップ赤(サッポロ)

個人的に第三のビールで一番好きな麦とホップの限定「赤」。元々第三のジャンルで麦とホップは一番レベルが高いと信じて疑わない。黒も確かに美味しかった。そして何よりこの秋の限定「赤」は下手なビールより美味しいと思う。今年もその実力、コスパは健在で、願わくば通年販売して欲しいくらい。サッポロはやはり昔から第三のジャンルを作らすと本当に上手いとつくづく思う

◆金麦 琥珀のくつろぎ(サントリー

限定モノといえばビール、第三のジャンル問わず乱発している印象が強いサントリー。最近は今や大御所プレモルでも限定モノを乱発していて、確かに美味しいのだけど、個人的に本家プレモルだけで勝負して欲しいというか、もっとブランドを大切にして欲しいと思うのだけど(それを言うなら最近のサッポロのエビスも同様)、ビジネス上仕方ないことなんだろう。

前置きが長くなったけど、第三のビールでロングセラーを誇る金麦の琥珀は個人的にはいまいちだった。金麦は特別美味しいわけじゃなく、決して不味くはないという立ち位置で長生きしているような印象があるので(思わず毎回TVに釘付けになる檀れいのCMが大きいw)、元々そのレベルで限定モノを出してもやはりしれているという感じ。苦味があって濃いかなという程度で特筆すべきものは無く、サッポロには敵わない。

「Roadside」 band HANADA 花田裕之

f:id:plastic-soul:20171124200037j:plain 新作というには手に入れるのに遅すぎたけど、花田裕之の最新作。今回はband HANADA名義。彼の現在の活動は相変わらずアコースティックのソロで「流れ」、元ルースターズのメンバーでのロックンロールジプシーズ、そしてこのband HANADAの3つのようだ。個人的にはこの井上富雄、椎野恭一とのトリオが一番好きなサウンドだ。ヘビーなエレクトリックサウンドから、花田らしい枯れたロックンロールが最高だ。前作、Nasty Wind もすごく良くて大好きなアルバムだったが、今回もスルメ的な聴けば聴くほど好きになりそうなロックンロールだ。残念なのは今住んでいる長野でband HANADA名義でのライブが無いということ。こればっかりは東京まで足を運ばなくてはならないか。でもその価値はあるほど好きなバンドだ。

ブレードランナー 2049

f:id:plastic-soul:20171028163243j:plain

【ネタバレ無し】
レプリカント、ネクサス、デッカードブラスター、タイレル、レイチェル、ユニコーン…。幾つものキーワードにファンが心躍される。35年も昔の映画、始まってすぐに圧倒されるリドリー・スコット監督の描く世界観と映像美。スターウォーズと並ぶSF映画の金字塔。前者が「陽」ならブレードランナーは「陰」と言えるのかもしれない。

自分にとって重要な映画。何度も繰り返し見てきた。原作となった小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」も読んだ(小説のほうが話としては面白い)。暗く退廃した、怪しい日本語があふれる世界。狩られる者と狩る者の悲哀。謎に満ちたストーリー。
先に公開された本国アメリカでは評論家筋には大絶賛の反面、いまいち興行成績が伸びていないらしいが、そりゃそうだろう、ブレードランナーはそういう映画だから、ある意味安心した。今日その35年ぶりの新作を見てきた。

www.youtube.com