ロンドンの地下鉄とポールの新作

Ff9nwm8h ロンドンの地下鉄の初乗り運賃が値上げされるらしい。それも、なんと£3になるという。今のポンドのレートはいくらなのだろう、£1≒¥200くらいだとしたら600円になるではないかっ!げっ!ありえない・・・。タクシー並みだな・・・。
それにしても、ガタガタと脱線するのかと思うくらいの振動と騒音、やたら臭い車内、おまけにストライキや故障や事故でしょっちゅう路線が運行停止になるあんな地下鉄がこんな値段になってロンドンの連中は怒らないのだろうか・・。移民が集まった都市だから、結束がないのかな。鉄道王国と言われる国、地下鉄も世界一古い歴史を持つけど、あらゆる面でお粗末になっている・・・。
そんなロンドンの地下鉄トッテムナムコートロード駅近くにオフィスを構える世界のサー・ポール・マッカートニーの新作が今月にリリースされた。とにかくすごく地味と言うか、チャートも全く関係なし、話題もあまり上らない。少しラジオでシングル曲Fine Lineが流れたくらいだ。買う時点で盛り上がりの無さが分かる。近くのTSUTAYAでCDを買ったのだけど、探すのに苦労した。あのポールの新作が一瞬置いてないのかと思ったほどだ。かろうじて1枚下の隅の方にあったくらいだ。ジャケットもなんともさびしい感じだ。思えばここ3枚のオリジナルアルバムはモノクロだったり色の地味なさびしいジャケットばかりだ。私生活で絶好調のはずなのに、オリジナルアルバムはすごくおとなしい感じがする。
今回もマイペースで落ち着いた雰囲気のアルバムだ。売れっ子バンドのレディオ・ヘッドを手がけるプロデューサー・ナイジェル・ゴドリッジが今回のポールのアルバムにかかわったそうだが、「ふーん」と言うしかない(^_^;)
いや、決して悪いとかじゃなく、もう彼はヒット曲とは無縁になっているようだ。そんな気もないのだろうし、そういうこともできなくなっているのだろう。それはそれでいい。今回のアルバムはビートルズ時代の「Black Bird」風の曲があったり、ジェフ・ベックロッド・スチュワートの「People get ready」そっくりの曲があったり(笑)、それなりに楽しめる。Flaming PieもDriving Rainも僕は大好きだ。いくら何でもポールだから、よほどじゃないと駄作なんて無い。しばらく聴き続けていればゴドリッジとポールの音楽の味を味わえるようになるだろう・・・。