Ziggy Stardust Five years

Et6sng_l 僕が普段仕事しながら聴いているFM京都ではなぜかStarmanがよく流れる。リスナーが好きなのか、プロデューサーが好きなのか。
ほんとに名曲だ。そしてその曲が収められたアルバム「Ziggy Stardust」はあきれるくらいの名盤だ。ぎっしり煌びやかな宝石の詰まった60〜70年代の宝石箱にひときわ大きく輝くルビーのような存在・・、なぜか僕にはそんなイメージがある。歴史的名盤とはよく言うが、ほんとにそんな表現が良く似合う。デヴィッド・ボウイの代表作。よくもまぁこれほどの名曲が詰まっていると思う。それもそれが壮大なコンセプトとして一貫性があるのがすばらしい。ガキの頃から聴き続けているけど、いつも新鮮に聴けるのがすごい。ボウイをして「俺のジェフ・ベック」と言わしめた天才的なミック・ロンソンのギターもいいけど、僕はこのアルバムのピアノが印象的で好きだ。また、世間的にはやはりStarmanが一番有名なのだろうけど、1曲目のFive Yearsが好きだ。フェードインから壮大なラストに昇り詰めるこの曲はいきなりこのアルバムの壮大な幕開けを告げる。また、この曲の良いところは詩をメロディ無しで口ずさんでもしっくりくる。
昔、ロンドンのユーストン駅でリヴァプール行きの列車を待っている待合室で隣のオヤジが大きな声で歌っていた。僕もこの曲は歌えるくらい覚えているから、とても心地良く感じたものだ。
アルバム「Ziggy Stardust」はなぜか毎年この時期に聴きたくなる。そして、聴くとまた感動する。ちょっと蒸し暑くなってきた初夏の夜にしっくりくる。夜の街のドライブでBGMとしても最高だ。
アルバムジャケットで宇宙から降りてきたジギーはロンドンのトッテムナムコートの路地から我々を見つめる。僕にはいつもロンドンへ手招きされているように思えてならない。灰色の空、暗くさびれた街並み、変わらぬ風景、だからこそジギーのような存在は、また彼の音楽はいつの時代もひときわ輝き続けている。