坂本龍一 逝く

先日の高橋幸宏の後を追うかのようにプロフェッサー世界の坂本龍一が亡くなった。長らくがん闘病の話を聞いていたので、心配はしていたが。やはり71歳は若い、残念だ。世界の音楽シーンに影響を与えた日本の数少ない音楽。事務所発表によると、晩年好んだ一節が「Ars longa,vita brevis  芸術は長く、人生は短し」だそうだ。人生は、長いようで短い…。

ジェフ・ベックのトリビュートコンサート

未だにジェフ・ベックが亡くなったショックが癒えない日々。というか信じられない。3大ギタリストでいろんな意味で一番若いベックが先にこの世を突然去った。5月にクラプトンがそのベックのトリビュートコンサートをロイヤル・アルバートホールで演るという。かつて若い頃から一番”死に近いミュージシャン”と言われたクラプトンが。ジョージ・ハリスンの「Concert For George」のように、すっかりクラプトンが送り人のようになってしまったが、まるで宿命のようだ。盟友ロッド・スチュワートも駆けつけてくれる。楽しみだ。そして、4月の武道館コンサートのチケットをゲットした。久しぶりのクラプトンのコンサートで、ひょっとしたらジェフ・ベック絡みの曲もあるかもしれない。楽しみだ。

PCを買い換え YOGA 770

久しぶりにパソコンを買い換えた。ThinkPad T440Pから同じLenovoのYOGA770というモデル。調べてみたら古いThinkPadはなんと購入したのが2014年。もう10年近く使っていたとは驚き。これほど一つのパソコンを長く使えていたのも、T440Pが当時のハイエンドに近い性能で(CPUが第4世代のcore i7の4800MQという強力な頭脳に外付けのGPU付き。16GBメモリとSSD256GB)、今でも簡単な動画編集もこなせるほど。

今回、いろいろそれなりに悩んでチョイスしたのはYOGA770のCPUがインテル製ではなく、AMDのRyzen7 6800Uが大きな理由。ゲームはしないので外付けGPUまでは不要だが、FHD程度の動画編集(今のところ4K動画は扱わない)や画像編集をするのでそれなりにグラフィックのパワーは欲しい。というわけで、インテルのi7と比べて内蔵のGPUがかなり強力で、ローエンドの外付けGPUに匹敵する程と評判なRyzen7 6800Uに白羽の矢を立てた。

さて、このモデルの特徴の一つでもある、ディスプレイが有機ELであること(液晶も選べる)。色再現性も良くてとてもきれい(グレアパネルで映り込みがあるのが少し×だが)。新しいだけあって、パネルの縁も狭くてコンパクト。同じ14インチのThinkPadと比べて一回り小さくて昔の13インチモデルみたいだ。(ちなみにタッチパネルで、ディスプレイも反転してタブレット的にも使えるが、私はどちらも用はなく使わない)

伝統のブラックボディのThinkPadも飽きがなくていいんだが、今回は”ストーンブルー”という色の青みがかったグレーが渋くてお気に入り。ThinkPadがプラスティック(樹脂?)製だったので、これはすべてアルミのボディが高級感あり。

古いThinkPadが外付けGPUやハイワッテージなCPUに、DVDドライブ付きだったということもあり、ボディの厚みはこれだけ違う。YOGA770は重さも半分近く軽い。

あと、スピーカーの音質が以前のThinkPadより断然良くなっている(4スピーカーでドルビーのチューニング)。そもそもビジネスモデルのThinkPadなのでスピーカーは音量も質もしょぼかったので、雲泥の差。

CPUもインテルモデルに換算すると第4世代から第12世代相当になるAMDのRyzen7。SSDの規格も新しくかなり速くなっているらしいが、起動や終了など基本的な動作に関してはそれほど劇的に速くなって印象はない(10年近く前のT440Pがそれほど性能が良かったということもある)。重めの動画編集をして、動画の書き出しとか編集作業の時間が古いThinkPadよりどれほど縮まるか興味深い。

ちなみに購入価格はクーポンなどで¥135000(税込み)だった(元々Ryzen5のモデルをカスタマイズして、CPUはRyzen7へアップグレード。SSDは512GB、RAMは16GBの仕様。タッチペンは不要で使わないので削除した)。この性能でかなりのコスパだと思う。

いくつか個人的な欠点としては、SDカードのスロットがmicroSDで、フルサイズのSDカードスロットではないこと(最近は付いてないモデルが多く、付いていてもマイクロSDスロットだったり)。以前のThinkPadよりUSBのインターフェイスが少ないこと(代わりにtypeCのUSBが2つ付いたが、一つは電源用で実質一つ。従来のtypeAは一つ)。有線LANが無い(USB変換で代用)こと。そして、やはりキーボード最強のThinkPadと比べてキーボードの質が全く違う。例によってよくある薄くペラペラな感じの打鍵感(YOGA770が悪いのではなく)。
もちろんどれも事前に調べて納得(妥協)の上でのこと。

さて、というわけで、同じレノボでも質実剛健なビジネスモデルThinkPadから、スタイリッシュなYOGA770へがらりと変わったPC環境。とりあえず満足しているが、はたして長く使えるかな。

ジェフ・ベック 孤高のギタリスト逝く

今朝、世界中を駆け巡った突然の訃報。信じられない。ジェフ・ベックが亡くなった。昨年のヴァン・ヘイレンの時は、ずっと闘病していたから、ついにか…とある程度覚悟していたが、今回は、デヴィッド・ボウイの時のようにあまりに突然の喪失感に打ちのめされた。
「この世のギタリストは2種類しかいない。ジェフ・ベックか、それ以外かだ」このあまりにも有名な格言。まさに孤高のギタリスト。3大ギタリストの中でも、歌わないしソングライターでも無かったから、一般的には一番知名度は低かったが、ギターのテクニックでは異次元で、まさにプロミュージシャンやギタリストのための、玄人好みのギタリストだった。個人的にも、彼の好む手数の多いドラマー、初期はコージー・パウエルや、後期はヴィニー・カリウタとか、バンドメンバーも大好きだったな。

ヤードバーズの全盛を担ったギタリストでもあるし、個人的にもロッド・スチュワートとのジェフ・ベック・グループは、史上最高のロックヴォーカリストとロックギタリストのコンビだったと、今でも変わらずそう思う。
一般的には彼の代表作はソロでインスツルメンタルの初期2作Blow-By-BlowとWiredやGuitar Shop辺りかと思う。今もジミー・ペイジの”全てのギタリストのための作品だ”の言葉が印象深い。
クラプトンがルーツのブルーズに回帰していったり、ペイジがツェッペリン終焉後目立った活動をしていない中、ベックだけがギターの可能性をずっと押し広げ、まるで宇宙のように異次元のギターを奏でてくれた。クラプトンやペイジのギターは誰しも分かりやすい魅力があるが、ベックのそれはあまりに変幻自在で縦横無尽。すごすぎて形容し難い。

今でもはっきり覚えている。彼のライブを初めて聴いたのが今は無い大阪の厚生年金会館。それから何度か彼の演奏を生で堪能できたが、それが何より自分の人生で宝物だ。彼はいなくなっても音楽は無くならない。俺も死ぬまでジェフ・ベックのギターを永遠に聴き続けよう。R.I.P Jeff Beck

クラプトン 最多の武道館ライブ

コロナで久しぶりのクラプトンの来日公演は海外ミュージシャンとしては初めての武道館での100回公演。コロナ禍でクラプトンはかたくなに反ワクチンの発言で何かと物議を醸し、音楽よりそちらで話題になっていたが、その間(ライブ活動が制限されていたロックダウン時)に演奏されたロックダウンセッション「The Lady in the Balcony」がとてもすばらしかった。まだまだ音楽の意欲が衰えない彼の今度の武道館コンサートもきっと楽しめるだろう。