Zenfone Max Pro M1 (ZB602KL)

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現行型はM2で型落ちのM1だけど、ノッチが無いのが欲しかったので、むしろこれが良い

しばらく使っていたZTE製のblade v8。もともとバッテリーが心許ない容量だったが、最近充電できなくなる事象が頻発し、例のアメリカとのいざこざ以降OSもファームアップデートも全く音沙汰がなくなりほったらかし状態だったこともあり、買い換えることにした。
今度は打って変わってバッテリー容量5000mAhと巨大なZenfone Max。ディスプレイが6型のFHDで600番台のSnapdragonの高性能なpro仕様。型落ちで大手中古ショップで未使用品が¥19800で売られていたので、かなりお安く買い替えられた。ASUSのZenfoneは初めてsimフリーで導入したZenfone2Laser以来(この機種もすごく良かった)。

以前の機種が5.2型で140gの小型軽量なので、今回の6インチディスプレイのそれはかなり長く大きいけど、5000mAhのバッテリーを搭載している割に薄く、重さも180gと数値的には重量級だけど、実際手にすると不思議とそれほど重さを感じない。慣れてしまえばさらに気にならなくなるだろう。

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カラーはブラックをチョイス。やや紫がかった黒色と言った感じ。以前は前面指紋認証だったのが、今回は背面指紋認証に。どちらも一長一短があるので、どちらでもいい。背面は2眼カメラ。ぼかしができるタイプ。ハイエンドモデルじゃないので、写りはそれなりだと思われる。

もちろん、この性能でこのリーズナブルな価格には、未だにマイクロUSB仕様で、ストレージは32GB、メモリ3GBと今時少なめなのがその理由。でも、ゲームもしないし、アプリもそれほど多く使わない自分には必要十分なスペック。以前のblade v8でも不足がなかったので、Snapdragon636はむしろ過剰なパワーなほど。

実際、アプリの立ち上げやwebの表示だけでも以前より早くてキビキビしている。なによりピュアアンドロイドといわれる余計なアプリが一切入っていないのがすごく良い。ランチャーアプリも入れず、そのまま使っている(もちろんカスタマイズはほとんどできない)けど、特に不自由なし。ボディは大きくて重くなったけど、動作は軽々で気持ち良い。早速(工場出荷時点はアンドロイド8)アンドロイドを9にアップデートして使っている。今の所特に不具合無し。もちろんバッテリーの持ちは以前のとは桁違い。1日ならどれだけヘビーに使い倒してもモバイルバッテリーを持ち歩く必要は無くなった。強力なプロセッサーと、これほどの容量の大きいバッテリーがあると、ある程度ヘタっても当分長く使っていけそうだ。

アイリッシュマン

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ロバート・デ・ニーロアル・パチーノジョー・ペシ、そして巨匠マーティン・スコセッシ監督。もうこういうメンツの映画は見納めかもと、映画館に足を運んだ。皆えらく爺さんになっているが、彼らの往年の名作シーンが時折頭に浮かびながら、そして相変わらず切れ味鋭いスコセッシ監督の描写で、3時間半という長丁場の時間もそれほど感じることなく楽しめた。

 

ジェリー・マギー ベンチャーズ


The Ventures-Classical Gas - YouTube

ジェリー・マギーの突然の訃報。それもここ日本で彼の一生が終わるとは驚いた。ベンチャーズ全盛の頃は1年の3分の1は日本で活動していたかもしれない。きっと日本が大好きでいてくれただろう。

僕にとって、ベンチャーズ恒例の夏のコンサートに行き始めた頃は既にリードギタリストはジェリー・マギーで、先に亡くなったノーキー・エドワーズは1度も彼のギターを聴くことがなかったのが今も残念に思う。とにかく、僕にとってベンチャーズのギターはジェリー・マギーだった。ノーキーの甘く力強いサウンドとは対象的に、ジェリー・マギーのそれは繊細な音色が印象的だった。レースセンサーのエリック・クラプトンモデルなどストラトキャスターがトレードマークだった。お決まりのワイヤレスで「朝日のあたる家」で客席を回って弾いたり、今も思い出して懐かしい。個人的には、アコースティックの「クラシカルガス」が大好きだ。あの超絶テクニックによる心地良いサウンド、そして要所要所で笑みを浮かべる彼は本当に演奏を嬉しんでいたのが客席からもよく感じられた。

安らかに、偉大なジェリー・マギー、ありがとう。

 

インターナショナルビアカップ2019 in 松本

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今回部門別最高の金賞を受賞したincredible DIPAを改めて飲む

先日世界的権威のあるビール品評会インターナショナルビアカップ2019が松本市で開催された。日本では東京、大阪、横浜以来とのことで、松本市のような地方都市では初めて。もともと松本はバーの町として、人口比で日本一バーの数が多いことで知られ、首都圏からでもわざわざ特急あずさで日帰りで飲み歩きに来る人もいるほど。コンパクトな街で本格的なオーセンティックバーが点在していることもあり、飲み歩きしやすいようだ。

特に昨今地元のクラフトビール、松本ブルワリーや信州クラフトビールフェスタ開催など、ビールも盛り上がってきたことも評価され、異例とも言える国際的ビール品評会が松本で開催となったわけだ。

世界からビール審査委員が松本に集結し、1000種類もの世界中のビールを鑑定。聞くところによると、最初の段階でほとんどが飲まずに色と香りだけで落とされるという。わずかに残った銘柄だけで世界屈指のビアテイスターの喉を通り、最終的に栄誉ある各カテゴリーの賞が決定されるという。私のような素人には飲まずに分かるか!と怒りにも似た疑問を感じざるを得ないが…、とにかくすごい世界だ。

今回そんな厳しい審査の中で、地元の松本ブルワリーのビール「Incredible DIPA」がD.American Heritageという部門で(よう分からんw)で最高賞の金賞を受賞したという。最初、地元に花を持たせたんじゃないか、賄賂的な?など勘ぐりしてしまったが、ブラインドテストとのことで、まっとうな実力での賞となった。

ただでさえ松本のような地方都市でこのような国際的権威あるビール品評会が開催されることだけでもすごいことなのだが、地元のクラフトビールが最高の栄誉を獲得したことはほんとに嬉しい。特に日頃飲み親しんでいる松本ブルワリー、彼らの生い立ちや苦労を身近に知っているので心底嬉しい。そして個人的にお気に入りの松本駅チカにあるマイクロブルワリーBacca/麦香ブルーイングさんもベルギーフルーツビア部門で銅賞を受賞とのことで、こちらもすごく嬉しかった。

信州は全国2位の蔵元数を誇る日本酒の県でもあり、お隣山梨の甲州と並んで日照時間や晴天率に恵まれ信州はワインも盛ん。そして日本で本格的に地ビールからクラフトビールというのを認知させた「よなよなエール」のヤッホーブルーングをはじめ、信州はクラフトビールも国内屈指の多さ。ビールが本格的に盛り上がってきて、そして世界的にもお墨付きをいただける実力あるビールが出てきた。

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さっそく記念グラスで家飲み。ただし節約発泡酒で…


 

ジンジャー・ベイカー 

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先程ジンジャー・ベイカーが亡くなったとのニュースを見た。自分にとってやはりジンジャー・ベイカーはクリームに尽きる。ドラムには詳しくないけど、唯一無二のような彼のドラミングは個性的で、現に世界の偉大なドラマーの一人だ。数年前に先に逝ったジャック・ブルースと、今頃あの世で再開して、早速また喧嘩しながらジャムセッションを演っているだろうな。

Abbey Road 50周年エディション

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一昨年のSGペパーズ、昨年のホワイトアルバムに続いてアビーロードの50周年エディション。3作とも2枚組をチョイスしている。正直、そこそこの音響設備じゃないと、俺の現在のオーディオシステムでは前回のデジタルリマスターほどの音質向上は分からない。未発表音源も、昔のアンソロジーほどの新鮮さもない。でもやはりスルーできない。少なくとも、未発表音源の音質は素晴らしいので、表現するならアンソロジーのデジタルリマスター盤と言っても良いのかもしれない。

浅間温泉の公衆浴場「鍵湯」

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浅間温泉入り口

信州松本に移住して2年。浅間温泉に新築を建てた。浅間温泉という場所を選んだのは北アルプスの眺望が良いという事と、もちろん身近に温泉に入れること。
お隣の美ヶ原温泉と並び「束間の湯」として奈良時代の文献に出てくるほど歴史が長い温泉地。小さく隠れ家的なお宿がいくつか点在する美ヶ原温泉と違い、浅間温泉は大きなホテルから歴史ある高級旅館まで様々で、かつては松本駅から路面電車が直通していたほど賑わった一大温泉地。しかし今ではまさに日本の衰退した典型的な温泉地といった感じで、すっかり寂れている。例によって大○戸温泉や○快リゾートみたいな格安ホテルグループが潰れたホテル跡地を買収して運営しているのもあれば、星野リゾート界が進出していて、プロから見たらまだ可能性?魅力?の余地があるようだが…。

浅間温泉は3つの日帰り入浴施設の他に、13箇所もの地元専門の公衆浴場があり、温泉ファンには特筆すべき温泉地。見た目は小さな公衆便所みたいだが、木造からコンクリート製、掘っ立て小屋みたいなものまで様々で、13箇所を全部探すは困難なくらい寂れた温泉街に溶け込んでいる。例えば別府や由布院、同じ長野県で言えば諏訪のように一般の家庭にお湯がひかれているほど豊富な湯量には恵まれていないが、13箇所というのは国内有数の規模。かつては番台が常駐して一般客や観光客も入れた浴場がいくつかあったけど、今は湯坂通りにある「仙気の湯」一箇所のみ。野沢温泉草津温泉のように今でも多くが観光客や一般客に開放されているのとは違い、契約した地元民専用の浴場となっている。すっかり閉鎖的になっているが、管理運営する人たちの高齢化、コストの問題、そして一般利用者のマナーなど、様々な問題で今にいたっているようだ。
お湯は源泉温度50℃。やや硫黄味のある無色透明の単純アルカリ性。使用温度も肌に刺さるようなキリリとした熱いお湯がたまらない。いくつかの源泉をブレンドして各公衆浴場に配湯されている。恵まれた高温泉のおかげで、加水加温無し、消毒も循環ろ過も一切無しで完全かけ流し。まさに文句のつけようのない100点満点のスペック。自宅から一番近いとある公衆浴場と契約。一人月¥2000(各施設によって異なるが、¥2000~¥3000が相場のよう)。温泉でない沸かし湯の公衆浴場でも1回¥400くらいが相場だから、5回入れば元が取れる。我が家はあえて新築時に自宅にお風呂は設けず、完全な温泉生活を送ることにした。

各公衆浴場は湯の権利を持った個人がそれぞれ管理運営し、直接その湯権者と契約すると鍵をもらい、入口を開けて入る。なので「鍵湯」と呼ばれている。各公衆浴場によっても違うが、自分のところは朝5時半から夜9時半まで入り放題。時間外は清掃時間となり、湯権者自らが毎日掃除しているところもあれば、業者に委託して清掃しているところもありいろいろ。
殆どはシャワーなどの設備が無く、椅子も桶も一切なし。お湯の出る蛇口も一箇所のみ。洗髪や体を洗うのは一般の家庭のように桶で湯船からお湯を汲んで流す。湯船の大きさは4~5人が入ればいっぱいになる程度。昔から利用している地元の年配者はもちろん、信州大学が近く、寮やアパートが多いので、学生さんの利用も多い。日々老若男女が挨拶を交わしながら公衆浴場を利用する信州の温泉生活が見られる。

このように浅間温泉は一般に開放されている昔からの公衆浴場が少ないので、他の信州の温泉地と違い「大湯」と呼ばれるシンボルの浴場がない。北陸地方で言えば「総湯」のように。各個人が運営管理していることもあり、浅間温泉の観光協会でも13箇所の公衆浴場の実態がよく分からず把握できていない。なので、温泉を利用していない地元民に鍵の事を聞いてもほとんど知らないようだ。

そんなことで個人的に今の鍵湯と契約するまでに情報収集などほんとうに苦労した。個人が管理しているが故に、どこの人とも分からない人に利用されては困る、マナーの悪い人に利用されては困るなど、最初は結構警戒される。仕方のないことだ。でも晴れて認めてもらい、湯仲間となり鍵を手に入れると、信州の温泉生活を満喫できる(逆に言えば、ちゃんと挨拶ができ、マナーに問題のない常識のある人なら誰でも利用できるということ。実際に地元の浅間温泉に住んでいなくても、近隣の松本市民だけでなく、遠く安曇野に住んでいる人も利用している人がいるらしい)。

 

長野県は温泉の数では北海道に次いで全国2位だけど、温泉の銭湯の数は日本一。多くの県民の生活にとって温泉が身近。冷涼な気候の県にもかかわらず、平均寿命が男女共長いのは、温熱で体の免疫が上がり病気になりにくい、近所の者同士会話が弾みストレスも発散。温泉の賜物ではないかと思う。