ショックとマウント交換 E24キャラバン GL-L

Wjt1qa1o 頼りになる相棒、E24型の日産キャラバンGL-Lが今月車検だった。平成9年式、約13万kmになる。バンの車体とQD32ディーゼルエンジンはタフなので、13万kmは慣らし運転が終わった程度の距離。走りは絶好調でまだまだこれからだ。
しかし、補助部品や消耗品などはどんどん交換していかなければいけない。今回、車検整備を期に、フロントのショックアブソーバーとエンジン、ミッションマウントをそれぞれ新品に交換することにした。最近はどうか分からないが、もともとヨーロッパではショックは5〜6万kmごとに交換する習慣があると聞いたことがある。ヨーロッパ人にはショックアブソーバーは消耗品という感覚だが、日本人にはそういう感覚はない。よほど1つの車を長く愛用する人や一部の車好きを除いて、自分の車のショックを交換するなんて人はほとんどいないだろう。
私も今回ショックアブソーバーを交換するのは初めてのことだ。ミッションマウント、エンジンマウントもしかり。大きく重くて、さらに熱が厳しいディーゼルエンジンを支え、トルクの分厚いディーゼルの特性にごつごつとしたバン特有のクッションにさらされるミッションを支えるマウントは普通の車よりはるかに過酷に違いない。
なじみの日産ディーラーに交換してもらった。まず、フロントのショックアブソーバーは正直に言って交換後の変化はあまり分からない。あくまで気分的なもので、少しクッションが落ち着いたかなと言った感じだ。リアを交換しなかったのは、実際私は荷物はあまり積まない。積んでもたかがしれている重量なので、強力なリーフスプリングが支えているリアやショックアブソーバーの劣化はフロントよりかなり少ないだろうと考えてのことだ。
逆に、マウント交換の効果は予想以上に実感することができた。まず、エンジンキーをひねった時と切った時のエンジンの振動ががらりと変わった。特にエンジンストップした時に少し残るブルルッとした振動が無くなった。信号待ちなどのアイドリング中のブルブルした振動も激減。また、シフトチェンジ時の振動が無くなりスムーズになり、自分のシフトチェンジがうまくなったのかと錯覚するほどだ。
交換後の古いマウントパーツを見せてもらったが、さすがにバンのディーゼル車なのだろうか、最初は内部にゴムが詰まった丸い金属ブッシュを想像していたのが、実際は内部に分厚いゴム板に上下かまぼこ板のような金属を挟んだたいへん大きく重いマウントだった。さすがにそんな厚いゴム板は多少ゴムの硬化劣化によるクラックがあったが、切れたりしていない。しかし、マウントの交換はかなり効果が感じられた。新車はこんな感じだったのかと思ってしまった。少し何となく上品になったような感じでますます車に愛着が湧く。
フロントのショック2本とミッション、エンジンマウントの交換工賃、部品代で全て約6万円。自分ではそう高くない整備費だったと満足している。