デラックス・エディション 「Blind Faith」

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ヤフオクでポチったBlind Faithのデラックス・エディションが今日届いた。長らく手に入れたいと思っていたデラックス・エディション。何せ元々持っているBlind FaithのCDの音質が悪く、リマスターされたデラックス・エディションが気になって仕方なかった。発売当時は欲しいと思っていたけど、ちょっぴり高価な価格で結局買わずじまい。やはりそのあと後悔して、中古でもいいので欲しいと思っていた。値段的にプレミアものというほどではないが、やはり値上がりしていたので、なかなか手に入れることができなかったのだ。今回洋盤ということもあり、手頃な値段でやっと手にすることができた。

肝心の音質だが、それが思ったほどではなかった(苦笑)。もちろん、音質は向上しているが、元々のやたら録音レベルが低く、こもった様な音質が一回り鮮麗された程度。まだまだ磨けば良くなるはずだと思った。

一時期いろんなバンドのデラックス・エディションがリリースされていて、魅力ながらさすがについて行く事はできなかったが、例えば持っているThe Whoの「Live at Leeds」や「My Generation」のそれは大変素晴らしい音質で、フーらしい爆発的な音楽が際立っていた。

しかし、今回のブラインド・フェイスのそれは、期待が大きすぎたか、それほどのものではなかった。

それでも、それなりに良くなった音質に、寒波押し寄せている寒い聖なるイブの夜に、熱くなる事ができた。

さて、今さら語り尽くされたこの名盤アルバムを小生ごときがそれほど紹介するほどでもないが、このアルバムは単純にクラプトンを期待して飛びつけばちょっぴり火傷するアルバムである。特にクリームを期待すればなおさら。しかし、かなりスティーブ・ウィンウッド色の強い楽曲であるが、そこにはクラプトンをはじめ、当時夢の様なバンドと話題になったBlind Faithの新しい音楽の世界が広がっている。この魅力が感じられないとすれば、それはとても残念なことだ。

まだあどけないながら、天才マルチミュージシャンで黒人ボーカルのような驚異のボーカルを聴かせるスティーブ・ウィンウッド。そんな弟分のウィンウッドとかけ合う当時すでに神と称されていたクラプトンのギター。それはやはり、やはりクラプトンの曲「Presence of the Lord」に尽きる。このアルバムのハイライトといってもいいと思う。

「I have finally found a way to live~」。今宵クリスマス・イブなので、より心に染みる、個人的にもっとも好きなフレーズだ。