キリン・ウイスキー 「Robert Brown」

Robertbrown

サントリーやニッカという二つのジャパニーズウイスキーの雄にあって、キリンはどうしてもビール会社のイメージが強いが、静岡県御殿場で富士山の伏流水を利用して、良質なウイスキー作りの蒸留所を持つメーカーでもある。。特に「富士山麓」は同社主力の銘柄で、アルコール度数が50度ながらすっきりした味に定評ある。個人的には「ボストンクラブ」のブラックラベルはお気に入りだ。

そんなキリンのウイスキーには、知名度は少ないが、他に「エンブレム」、「ロバート・ブラウン」という銘柄があり、今回「ロバート・ブラウン」を購入して、飲んでみた。他社が日本の漢字を銘柄にジャパニーズ・ウイスキーを主張する中、まるでバーボンのような名とラベルがあまりに地味で、それがまた良い。

キャップを開けて鼻を近づけると、しっかりした強い香りがある。味はブレンドウイスキーで、力強く、雑味がないが、驚くほどまろやかなのが特徴だ。舌の上で丸い円を描くかのようなまろやかさは今まであまり感じたことがない。

キリンは少数精鋭みたいな、なかなかおいしいウイスキーばかりで、まだ飲んだことのないエンブレムも今度買って飲んでみたい。楽しみだ。