映画「トランスフォーマー」

Mi00d9xd 先日楽しみにしていた映画トランスフォーマーを見に行った。僕が小学生の頃だったと思うが、小さい頃おもちゃのロボットで遊んだトランスフォーマーが最新のCGでハリウッド映画となって日本に帰ってきたのだから、とても楽しみにしていた。帰ってきたと言うのは、このトランスフォーマーはもともと日本発の変形ロボットのおもちゃとして誕生した。スポーツカーや重機など、身近な乗り物が変形してかっこいいロボットになる。日本のお家芸と言えばそうだが、この変形ロボットはアメリカ人のツボにはまったらしく、日本以上に大人気となってアニメやおもちゃの市場がすごく大きくなり、昨今のハリウッドの事情として必然的に今回の映画化となったそうだ。特にあのスピルバーグが夢中になったというのがおもしろい。彼の子供がこのトランスフォーマーが大好きで、それを見てスピルバーグもはまったらしい。こういう好奇心というか、夢中になるところが数々のすごい映像の映画を生み出してきた所以なのだろう。一時スピルバーグが恐竜に夢中になり、一連の「ジュラシックパーク」作品が話題となったが、今回はそれのロボット版と言える。個人的に恐竜には興味なく、メカ好きの僕にとってはとても楽しみだった。
ストーリーは無いも同然。アニメを実写化したわけだし、監督もあの「アルマゲドン」のマイケル・ベイ。だからストーリーなんかあったもんじゃない(笑) とにかく”ド派手”が命。とことん映像にこだわった映画だ。映像を楽しむ、そだけだ。日本人が作ったのなら、またそこにドロドロとした人間模様をやたら入れたがるのだろうし、人一人死ぬのも大変なのだが(苦笑)、終始ドカンドカン・・・。CG技術を惜しみなく使うが、車が吹っ飛んだりするシーンは実際に爆発させて撮影したり、金のかけ方がすごい。2時間半もの時間を感じさせない。とことんまでやる。アメリカ人によるアメリカの映画だ。派手なアクション、アメリカンな車、いかにもアメリカ人の男の子が好みそうなセクシーなヒロイン。アメリカンな下ネタやギャグ、現代のアメリカがいっぱい詰まっている。国防長官役にジョン・ボイドなど大物もいて、またストロークスのTシャツを着た主人公の男の子は「スタンドバイミー」や「グーニーズ」で懐かしい曲者”コニー・フェルドマン”に似た感じで個人的に良かった。
いかにも続編がありそうな内容で、実際に大ヒットをして即続編が決定したそうだ。
ゴジラがハリウッド映画化して、アメリカンに凶悪化したのと同様、トランスフォーマーも日本のおとなしい感じからとことん派手にアメリカナイズされているけれど、これほどお金をかけて作ってくれたから、こちらも充分お金を払って見る価値はあって単純に楽しめた。個人的にもう一度見たいくらいだ。またDVD化されるのが待ち遠しい。