エリック・クラプトンの新作、来日公演

Fpf47zbk いつも行こう行こうと思いながら結局行けずじまいなのがエリック・クラプトンの来日公演だ。UKロックの超大御所ミュージシャンにもかかわらず、これほど来日公演に来てくれるなんてとてもありがたいことだ。実際に親日家のクラプトン、あの伝説のジョージ・ハリスンの自身の最後のコンサートが日本の武道館だったのもエリック・クラプトンの計らいだった(これが一番かも!)。とは言え、今回もチケットを取りそびれた。もう平日の大阪公演しか残っていない。でも、それ以前になんだかそれほど心躍るものがないのも事実。やはりそれはすっかりクラプトン自身が落ち着いてしまったことだ。今回の彼の新作「THE ROAD TO ESCONDIDO」は彼の敬愛するJ.J.ケイルとのコラボレートアルバムだ。数年前のブルーズのB.Bキングとの共作と同じようなものだ。とにかくここ最近は彼の音楽のルーツなり好みなりに沿ってとても肩の力の抜けたリラックスしたアルバムが多い。でもでも、正直言ってそれが退屈だったりする。もちろん今のコンサートでも彼は往年のヒット曲を演じてくれるが、やはりそれは違う。根本的にすっかり落ちついて丸くなったクラプトンに退屈だと感じてしまうファンはいるはず。あの昔のように「いつ死ぬか分からない」クラプトンの危うさが最高にロックしていたわけで、それにファンは狂喜していた。もちろん、それはもう仕方のないことで、今という状態はあの波乱な若い時代を生き抜いた(自殺せず生きることを選択できた)彼の当然の成り行きなのだ。それを求めるのはクラプトンにとって酷だし、とても失礼なことだ。僕自身とても心躍らされた数年前のクリーム再結成コンサートも実際にコンサートを見れば(DVD)、やはりなんだか緊張感のない退屈なものだった。現にクラプトンが二人のメンバーの収入のために行った計らいだという。
まぁ、いずれにしても、こちら聴き手もクラプトンのリラックスしたアルバムに対してリラックスして余裕がないと。そういう意味でまだまだ僕自身も”青い”と言うことか^_^;