エリック・クラプトンとロバート・ジョンソン

Xznz9fbm クラプトンのロバート・ジョンソン信仰は相変わらずだ。もちろん、彼だけでなく、ロバート・ジョンソンは多くのブリティッシュロックミュージシャンを魅了してやまない。
クラプトンがまたロバート・ジョンソン関連の新譜を出した。「Sessions for Robert J」だ。こんどはDVD付で、「Me and Mr.Johnson」では未発表の曲も含まれている。僕は「Me〜・・・」の方はまだ買っていなかったので、DVD付でお得だと思って買った。
クラプトンのブルース曲は散々聴かされているので、もういいとして、今回は最新のセッションのDVDがすごくよかった。リラックスして死ぬほど好きでしかたないブルースを相変わらずの豪華なリズム隊を従えて演奏しているクラプトン。内容も良くて見ていて気持ちいい。
ブルースおたくのクラプトンは有名だ。特に、ロバート・ジョンソンは彼の特別な存在らしい。ロバート・ジョンソンはアメリカ、デルタブルースの伝説のブルースマンで、「悪魔に魂を売って手に入れた」と言われる驚異のギターテクニックで若くして死んで(女性関係による毒殺らしい・・)レコーディング曲も少ないながら、伝説の存在だ。
僕にとっても特別な曲、クリーム(クラプトンが在籍していた超有名なバンド)時代の「クロスロード」はロバート・ジョンソンの曲だ。
すべての道はローマに通ず、すべての音楽はブルースに通ずと言うが、行き着くところはブルース。ブルースに始まり、ロックを経て最後はブルースに戻る。近年のクラプトンを見ているとそんな典型的な音楽的人生を感じる。ブルースに戻るのはまさに人生そのものかもしれない。特に、不幸な幼少時代、波乱万丈の人生ばかりだったクラプトンが出発したのも行き着いたのもブルース。
最近の余裕にあふれるクラプトンはまさにブルースに行き着き、そして悟ったようだ。