信州・飛騨 名泉の旅「松本浅間温泉」

Mrpaal81 下呂温泉からそのまま国道41号線を高山方面へ。高山まで来ると山が色づいてきた。158号線に乗り換え、一路県境を越え長野県松本市へ。目的は国宝松本城。姫路城の雄大な美しさに対してこちらは素朴な美しさがある。天守閣にも入ったが、やはり国宝ゆえ内部を改造して展示したりできないから、あまり見るモノはなく、またやたら急な階段もあり、渋滞も起こるほどで、このお城は外から眺めるのが良いと思った。とにかく、国内に4つある国宝のお城のひとつに訪れることができてよかった。
日も短くなり、17時にはもう暗く、急いで今晩の湯を探すことに。ガイドブックを見ると松本には浅間温泉と美ヶ原温泉がある。どちらも中心街にほど近く松本の奥座敷と言われている歴史ある温泉地だ。今回は浅間温泉の公衆浴場「ホットプラザ浅間」を利用した。情緒ある和風の外観。休憩所も広くきれいな施設で、地元のお年寄りを対象にしたよくあるクア施設のようだ。和風の外観だけど、浴室はいたって普通の公衆浴場で、お湯も源泉量が少ないためにかなり加水、加温されているようだ。料金¥800は少し高い。また、20時までで閉館と早いのも残念だ。
浅間温泉は由緒ある旅館が多く、また小さな外湯もたくさんあるそうだ。小さいながらも源泉掛け流しの公衆浴場もあり、お湯にこだわるならそちらを利用した方が良いと思った。
松本と言うと”松本サリン事件”というとても心痛くなる事件を思い浮かべるが、きれいで雄大な信州の自然に囲まれた場所に国宝の城を囲んで大きな街が形成されて、郊外に身近に行ける大きな温泉地があって、とてもすばらしい街だと感じた。
今夜の寝床はその松本市の隣にある安曇野の道の駅を利用した。連休なのですでに多くのキャンピングカーやハイエースなどパーキングキャンパー仲間が陣取っていた。
今宵の酒はその名も「松本城」と「山清」。特に後者の「山清」は大変美味しい酒だった。
さすがにこの時期の信州は刺すように寒い。羽毛布団に毛布を重ね、寒い車中泊でも暖かく眠り明日に備える。明日はいよいよ有名な白骨温泉平湯温泉なのだ。