ルノー カングー BeBop

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今、街中で出会えば癒される、もしくは大げさに言えばハッピーになれる車はこのルノーカングーではないだろうか。

この車に乗っている人はとてもセンスが良くて心が豊かなのだと思わされる。

とてもポップでかわいくて使える車。フランスのフルゴネットと呼ばれるバンは、すっかり日本中でよく見かけるようになった。ルノーで一番売れている車だろう。

個人的には、輸入車で珍しくしっかりMT車が設定されているポイントが大きい。現に、カングー購入者はMTを選ぶ人が多いという。

1.5トン近くなる大きなこのボディには先代と変わらぬ1600ccガソリンエンジンはちと非力だろうが、ミッションを駆使してアクセルを踏み込めばけっこう走るらしい。

先日、そのカングーのボディを縮めて、さらにポップに味付けされたモデルが追加された(5速MTのみというのが今時すごい!拍手)。ますます魅力がますカングー。この車を見ていると、極端に言えば家も要らない。たくさん積めるこの車にカラフルでカジュアルな服をいっぱい積んで、一人でももちろん、嫁さんやペットと寝泊まりしながら、日本一周、世界一周なんて考えれば夢が広がるし、すごく似合うと思う。

日本人は一部の層でどうも威圧感のある厳ついデザインの車を選ぶ傾向が強い。アルファードやエルグランドのように、そこのけ、かみつくような威圧感の車ばかりがあふれている。輸入車も多くがドイツ車で、メカオタクなのは良いが、デザインはどれもつまらない。最近はアウディが流行っているそうだが、どれも怖い顔つきだ。

でも、カングーのような車が街にたくさん走れば、街中とても華やかになるし、不景気も感じさせないくらいだ。

よく、景気が良くなると赤や黄色など明るい色がよく売れると言うが、デザインもあると思う。それは経済的な豊かさだけでなく、心の豊かさも大きいと思う。特に、カングーは輸入車の中ではリーズナブルな価格だ(200万円前半)。もっと売れて良いし、売れるべきだ。

わずか2人や4人でそんなメッキでゴテゴテに飾られたやたら大きなミニヴァンに乗る必要はないだろう。

この車が1台があれば全て事足りる実用性があり、さらにもっと何か新しい発見ややりたいことが広がるような気がする。そんな数少ない車がカングーだと思う。

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