ベンチャーズ ジャパンツアー2013

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8月25日は三重県伊賀上野市へ久々にベンチャーズのコンサートに行ってきました。十数年ぶりと本当に久しぶり。その間、ボブ・ボーグルが亡くなり、残念なこともあったり、逆にロックの殿堂入りという快挙もあったり。まさに生きる伝説ベンチャーズ
ホールはほぼ満員。やはりほとんどおじさんおばさんが占めてますが、若い男もちらほら。特に僕の前の席は高校生くらいの女性2人がいて、かなり盛り上がっていたのは驚き。かなりのベンチャーズフリークのよう。いずれにしろ、地方のホールを満員にできるのは日本じゃ綾小路きみまろ、海外じゃベンチャーズくらいか。演歌の大御所でも今時チケットが売れないというご時世の中、ほんとうにすごい。
「Driving guitar」で始まったコンサート。おなじみのヒット曲と、今年の新しい企画盤、ユーミン松任谷由実)のカバー集から「ルージュの伝言」(これがなかなか良かった!)も演奏。休憩を挟んでボブ・スポルディングのギターで2部が始まり、ジェリーのエレガット。そして最後(アンコール)のキャラバンまでちょうど2時間。
久しぶりのコンサートはやはり彼らの年齢を感じさせるもので、往年よりテンポが遅く、音圧(迫力)もずいぶん落ちた。ジェリーのギターはもともとか細いけど、エレクトリックシタールも含め(エレキはクラプトンモデルと思われ)、特に音が出てなかった印象。エレキに関してはボブのギターの方が甘く太い音色が良かった(これは個人の好みだけど)。エレガットでは相変わらずのジェリーの技巧ぶりを発揮していて、個人的に好きな「Classical gas」もさすがだった。
リオン・テイラーのドラムは久しぶりに聞くと本当にうまくなった印象。貫禄もついてきた。とは言え、親父さんのメルとはキャラもドラムの音色も全く違う。あの野獣的というか、派手な親父さんとは違い堅実な印象。若い彼がもうベンチャーズのリーダーを担っているように思えた。
最年長80歳の唯一残ったオリジナルメンバー、ドンさんは体調が気がかりだったが、今年は元気のようで、相変わらずの茶目っ気たっぷりのアクションは健在。今回のコンサートで一番うれしかったかも。あと5年は確実行けそう!?
やはりメル・テイラーの時代と比べて何かとこじんまりなってしまったベンチャーズだけど、おそらく世界で最も尊敬されているバンド、生きる伝説、これを間近で、それも地方のコンサートで堪能できるなんて、本当に感謝だ。今年はサマソニにも出演だとか。こんな異常な暑さの日本で、その年齢でステージで立つだけでもすごい。ほんとうにすごいじいさん達だ。
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