信州松本へ移住して3年目。去年浅間温泉に引越し、ささやかな憧れだった毎日温泉生活が始まり半年が経った。夕方、おじさんたちで混み合う外湯。みんなもう知った顔だ。「兄ちゃん、背中流してやろう」。使い込まれたヘチマでゴシゴシ。恐縮しながらも、なんとも柔らかくて心地良かった。
帰り桶を片手に、夕焼けを背にした鉢盛山と市内中心の灯りの向こうに中央アルプスを眺めながら歩く。浅間温泉の人たちに一つ、認めてもらえたような、嬉しい感慨に浸った。
しばらく使っていたZTE製のblade v8。もともとバッテリーが心許ない容量だったが、最近充電できなくなる事象が頻発し、例のアメリカとのいざこざ以降OSもファームアップデートも全く音沙汰がなくなりほったらかし状態だったこともあり、買い換えることにした。
今度は打って変わってバッテリー容量5000mAhと巨大なZenfone Max。ディスプレイが6型のFHDで600番台のSnapdragonの高性能なpro仕様。型落ちで大手中古ショップで未使用品が¥19800で売られていたので、かなりお安く買い替えられた。ASUSのZenfoneは初めてsimフリーで導入したZenfone2Laser以来(この機種もすごく良かった)。
以前の機種が5.2型で140gの小型軽量なので、今回の6インチディスプレイのそれはかなり長く大きいけど、5000mAhのバッテリーを搭載している割に薄く、重さも180gと数値的には重量級だけど、実際手にすると不思議とそれほど重さを感じない。慣れてしまえばさらに気にならなくなるだろう。
もちろん、この性能でこのリーズナブルな価格には、未だにマイクロUSB仕様で、ストレージは32GB、メモリ3GBと今時少なめなのがその理由。でも、ゲームもしないし、アプリもそれほど多く使わない自分には必要十分なスペック。以前のblade v8でも不足がなかったので、Snapdragon636はむしろ過剰なパワーなほど。
実際、アプリの立ち上げやwebの表示だけでも以前より早くてキビキビしている。なによりピュアアンドロイドといわれる余計なアプリが一切入っていないのがすごく良い。ランチャーアプリも入れず、そのまま使っている(もちろんカスタマイズはほとんどできない)けど、特に不自由なし。ボディは大きくて重くなったけど、動作は軽々で気持ち良い。早速(工場出荷時点はアンドロイド8)アンドロイドを9にアップデートして使っている。今の所特に不具合無し。もちろんバッテリーの持ちは以前のとは桁違い。1日ならどれだけヘビーに使い倒してもモバイルバッテリーを持ち歩く必要は無くなった。強力なプロセッサーと、これほどの容量の大きいバッテリーがあると、ある程度ヘタっても当分長く使っていけそうだ。
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、そして巨匠マーティン・スコセッシ監督。もうこういうメンツの映画は見納めかもと、映画館に足を運んだ。皆えらく爺さんになっているが、彼らの往年の名作シーンが時折頭に浮かびながら、そして相変わらず切れ味鋭いスコセッシ監督の描写で、3時間半という長丁場の時間もそれほど感じることなく楽しめた。
The Ventures-Classical Gas - YouTube
ジェリー・マギーの突然の訃報。それもここ日本で彼の一生が終わるとは驚いた。ベンチャーズ全盛の頃は1年の3分の1は日本で活動していたかもしれない。きっと日本が大好きでいてくれただろう。
僕にとって、ベンチャーズ恒例の夏のコンサートに行き始めた頃は既にリードギタリストはジェリー・マギーで、先に亡くなったノーキー・エドワーズは1度も彼のギターを聴くことがなかったのが今も残念に思う。とにかく、僕にとってベンチャーズのギターはジェリー・マギーだった。ノーキーの甘く力強いサウンドとは対象的に、ジェリー・マギーのそれは繊細な音色が印象的だった。レースセンサーのエリック・クラプトンモデルなどストラトキャスターがトレードマークだった。お決まりのワイヤレスで「朝日のあたる家」で客席を回って弾いたり、今も思い出して懐かしい。個人的には、アコースティックの「クラシカルガス」が大好きだ。あの超絶テクニックによる心地良いサウンド、そして要所要所で笑みを浮かべる彼は本当に演奏を嬉しんでいたのが客席からもよく感じられた。
安らかに、偉大なジェリー・マギー、ありがとう。
先日世界的権威のあるビール品評会インターナショナルビアカップ2019が松本市で開催された。日本では東京、大阪、横浜以来とのことで、松本市のような地方都市では初めて。もともと松本はバーの町として、人口比で日本一バーの数が多いことで知られ、首都圏からでもわざわざ特急あずさで日帰りで飲み歩きに来る人もいるほど。コンパクトな街で本格的なオーセンティックバーが点在していることもあり、飲み歩きしやすいようだ。
特に昨今地元のクラフトビール、松本ブルワリーや信州クラフトビールフェスタ開催など、ビールも盛り上がってきたことも評価され、異例とも言える国際的ビール品評会が松本で開催となったわけだ。
世界からビール審査委員が松本に集結し、1000種類もの世界中のビールを鑑定。聞くところによると、最初の段階でほとんどが飲まずに色と香りだけで落とされるという。わずかに残った銘柄だけで世界屈指のビアテイスターの喉を通り、最終的に栄誉ある各カテゴリーの賞が決定されるという。私のような素人には飲まずに分かるか!と怒りにも似た疑問を感じざるを得ないが…、とにかくすごい世界だ。
今回そんな厳しい審査の中で、地元の松本ブルワリーのビール「Incredible DIPA」がD.American Heritageという部門で(よう分からんw)で最高賞の金賞を受賞したという。最初、地元に花を持たせたんじゃないか、賄賂的な?など勘ぐりしてしまったが、ブラインドテストとのことで、まっとうな実力での賞となった。
ただでさえ松本のような地方都市でこのような国際的権威あるビール品評会が開催されることだけでもすごいことなのだが、地元のクラフトビールが最高の栄誉を獲得したことはほんとに嬉しい。特に日頃飲み親しんでいる松本ブルワリー、彼らの生い立ちや苦労を身近に知っているので心底嬉しい。そして個人的にお気に入りの松本駅チカにあるマイクロブルワリーBacca/麦香ブルーイングさんもベルギーフルーツビア部門で銅賞を受賞とのことで、こちらもすごく嬉しかった。
信州は全国2位の蔵元数を誇る日本酒の県でもあり、お隣山梨の甲州と並んで日照時間や晴天率に恵まれ信州はワインも盛ん。そして日本で本格的に地ビールからクラフトビールというのを認知させた「よなよなエール」のヤッホーブルーングをはじめ、信州はクラフトビールも国内屈指の多さ。ビールが本格的に盛り上がってきて、そして世界的にもお墨付きをいただける実力あるビールが出てきた。
先程ジンジャー・ベイカーが亡くなったとのニュースを見た。自分にとってやはりジンジャー・ベイカーはクリームに尽きる。ドラムには詳しくないけど、唯一無二のような彼のドラミングは個性的で、現に世界の偉大なドラマーの一人だ。数年前に先に逝ったジャック・ブルースと、今頃あの世で再開して、早速また喧嘩しながらジャムセッションを演っているだろうな。