ウイングス Wings Over America

1i_deiwt いつも思う事だけど、ウイングスは世界で、特に日本で過小評価されているように思えてならない。いや、かなり評価されているけど、まだまだ足りないと思う。ラジオでも良く流れる。だけどそれは「Band On the Run」だったり「Silly Love Song」だったり、いつも決まった曲だ。
僕はウイングスがとても好きだ。永遠に好きだと思う。それはビートルズと言うあまりに巨大すぎる過去を背負いながら、それに真正面に立ち向かい、超えようとした2つの羽Wingsが巨大な羽となって見事それを飛び越えたような軌跡の瞬間があったからだ。そもそもビートルズと比較するべきでないのだけど、ポール・マッカートニーは彼なりにビートルズを超越した。その瞬間がライブアルバム「Wings Over America」で聴ける。
僕はほとんどWingsやPaul Mccartneyの作品を持っているつもりだったけど、どういうわけかこの歴史的ライブアルバムを最近まで知らず、あわててAmazonに注文して取り寄せた。今時珍しい分厚い2枚組みのCDケースにこちらも2枚組みとはいえ¥4300もする値段。ちょっと古さを感じさせる。レビューにあるとおり、Wingsが頂点を極めたまさに天の頃のライブとあって、最高の内容だ。70年代発売当時にレコード3枚組みにもかかわらずアメリカでNO.1を獲得したというのだからすごい。
また、特に後にライブの内容が半分くらいビートルズのナンバーになるのとは違い、この頃はWings、それも今ではライブでは絶対に聴けないWingsのコアな曲もたっぷり堪能できる。まさにライブアルバムの歴史的作品のひとつと言えると思う。また、これはファンの誰しも感じることだけど、ポールのベースが最高だ。あのリッケンバーガーから発せられるエッジの効いた存在感ある音と彼の天才的な演奏はまさに真骨頂だ。ライブアルバムならではのベースの存在感はスピーカーのウーファーが異常に低周波振動して音が割れているのかと錯覚するほどだ。さらにギターも激しく鳴りまくり。ポールのバンドとしては珍しく、当時隆盛を極めていたツェッペリンなどブリティッシュハードロックを彷彿とさせるハードなギターも特筆ものだ。
今のポールもあの年齢にしては驚異的なライブパフォーマンスを見せてくれるけど、やはり歳には勝てない。このWingsの頃のポールは脂が乗り、一番良い時だったと思う。
ビートルズを超えた瞬間、いや、超える超えないは不毛な話だけど、ポールが完全に自らの大きな羽でビートルズの呪縛から解き放たれたというのは事実、歴史的な瞬間なのだ。もっともっとWingsの栄光の翼を世に知らしめなければ。
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