ハイブリッドなW-ZERO3 WS027SH

Wzero3

昨日のソフトバンクとドコモの新機種発表。一度に相変わらずのたくさんの新機種リリースはウィルコムのような弱小キャリアにはありえない贅沢この上ないものだ。最近は年に数回、1~2機種の新機種の発表。業績も芳しくなく、次世代PHSのアンテナ設置も進まない。既存PHSのアンテナ設置も皆無になってしまった。涙も出やしないとはこのことだ。私は田舎に住んでいるので、次世代PHSは当分関係のない話。近くの圏外エリアのアンテナ設置要望はむなしく、高速道路のサービスエリアへのアンテナ設置要望ですら音沙汰ない。もはや通信業者としては失格とも言えるウィルコムの惨状ぶりだ。アドエスを使っている私も愛想を尽かしかけていて、auへ乗り換えようとしていた矢先、今日あたらしいW-ZERO3が発表され、その内容に驚いた。

まず、縦スライドのQWERTYキーボードを排除した筐体、そしてドコモ回線と、GSMに対応したその名の通りハイブリッドなPHS。あまりに意外な内容だったので、正直びっくりした。また、ウィルコムにしては最近やっとカメラが200万画素程度だったのが、いきなり500万画素という飛び級のような出世ぶり。貧弱ウィルコムにしてはおごりすぎといえるほどの進化だ。

さっそくマニアックなヘビーユーザーにはQWERTYキーボード排除の非難の嵐が吹き荒れているが、私のような仕事の長文メール処理でしかQWERTYキーボードを使用しないモノにとってはテンキーで充分。もちろんQWERTYキーボードは長文ではテンキーより早く文字が打てるが、最近の予測変換などの精度が上がっていると、テンキーでも下手なQWERTY入力と遜色なく文字が打てる。よほどのヘビーユースでない限り、テンキーのみでも問題ないと思う。

そして、なによりエリアの広いドコモ回線が使えるのは大きな驚きだ。私のような旅好きで田舎に住むような者にはドコモ回線のエリア化はかなりの魅力だ。

デザインもけっこう高級感あり、その他の機能もウィルコムにしてはかなり充実している。

まさにウィルコムに別れを告げて、auに移行していた矢先、今日の新しいW-ZERO3の発表にはかなり心動かされた。唯一の国産技術ケータイのウィルコム。人間は死の危機にあるほどその生命の威力を発揮すると言うが、まさにウィルコムはそんな状況で、ある意味危機の中でこそ強く輝き魅力が増す。ピンチこそチャンス。

今回の新しいW-ZERO3は通話料金プランなど、まだまだこの先の詳細なスペックや内容を注視する必要があり、またCPUが貧弱だったり、既にいろんな弱点も垣間見れるが、長所も数多く大きくて新しいW-ZERO3は私にはとても魅力的だ。