アイルランド U2の新曲 「Get On Your Boots」

U2

最近ラジオでよく流れているU2の新曲。さすがU2では済まされないくらいキャッチーな曲で驚異的だ。デビュー以来30年近く経つのに、まるでデビュー当時のような、ベスト盤にも充分選曲されるような新鮮で印象深い新曲を作れるなんて、あり得ないくらいすごいことだ。

かつて、あのカート・コバーンがベテランバンドのREMを「未だにこのような曲が作れるなんてまるで神のようだ・・・」と評したことがあった。2000年代に入ってからのU2を見ていて、いつもそのカート・コバーンの言葉を思い出す。

しかしながら、U2のことは私はそれほど詳しくない。もちろん、数々のヒット曲をもつ世界を代表するロックバンドであまりに有名だが、彼らがこれほどのカリスマ性を持つまでのバンドで未だに斬新なロックを生み出すのはやはり彼らが生まれ育ったアイルランドの環境がそのソースとなっているのかもしれない。アイルランドの湿った暗い環境。イングランドとの長く悲惨な紛争を経た歴史。しかし人々はそんな中でも常に明るく強い。そんなアイルランドの中にあって、U2は生まれ育ち、世界のロック史上その名を刻むことになった。

これほど歳をとっても若者を熱狂させる切れ味鋭いロック、そしてボノの平和活動など、未だに音楽的にも政治的にも最前線にいるU2は本当にすごいと思う。ある意味、イングランドのビックバンドとはある種異質なバンドと言える。

私はイングランドは何度か訪れたことがあるが、アイルランドは一度もない。なので、アイルランドは常に私の行きたい国の筆頭にある。例えばパブでも、ブリティッシュパブ、スコティッシュパブ、そしてアイリッシュパブがあるが、アイリッシュが一番賑やかで旅人に優しく友好的だと善く言われる。人々は明るく強い。ウイスキーだってアイルランドが発祥だと言われるくらいだ。いつかアイルランドに行きたい。アイルランドのパブでじっくりのんびりウイスキーを傾けたい。U2の音楽を聴いていると、そう思ったりする。