The Who 初単独来日公演 大阪初日

Who

昨日は仕事を早めに切り上げて、大阪城ホールに向かった。The Whoの来日公演初日。他のブログでも多く取り扱われているだろうから、セットリストなど詳しくは記さないが、一言で言えば必要にして充分楽しませてもらった。

The Whoが世界最高のライブバンドと言われるのはCDとほとんど変わらない演奏パフォーマンスを披露するところにあると思う。いや、それ以上のパワーを見せつけてくれる。あの60年代の破壊的なパワーをじじいになった今でも彷彿とさせる演奏がある。奇跡的にメンバーがそろっているストーンズ、特にミックなどは驚異的だが、まるでラスベガスの巨大なビジネスショーのようなストーンズの興行とは違った60年代から続く生のブリティッシュロックが今も色あせていないのがwhoのすごいところだ。

今回の大阪城ホール初日。平日ゆえに仕事帰りのスーツ姿もたくさん見られる。ほぼ満員でなかなかの客の入りで一安心。観客は意外にも終始静かに聴き入っていたのが印象的だった。個人的にも、前回のロックオデッセイでの初来日公演を体験しているだけに、ロックオデッセイのような最初にwhoが登場した時の感動は無く、終始彼らのパフォーマンスを冷静に目と耳で堪能した。

ピート・タウンゼントは意外と静かでMCでの英語が通じず反応の薄い観客と、曲の途中でギターを交換したりと、機材のトラブルもあり、ややご機嫌がすぐれない場面もあったが、「too old to Jump」などと皮肉と茶目っ気を言ってみたりと最後は機嫌良くパフォーマンスしてくれた。ひとついまいちだったのはバックスクリーンの映像があまりに単調だったことだ。もう少し凝ってくれればより演奏が引き立って良かったと残念だ。

ロジャー・ダルトリーの英語はタウンゼントより分かりにくかったが、美しい日本を褒めてくれた。彼らにとって日本の人間はいろんな意味で子供のように思えるだろうが、国の美しさは純粋に賞賛していたと思う。

一度スティックの先を飛ばして相変わらずのパワフルで手数の多いドラミングを見せてくれたドラムの神童キース・ムーンの息子ザック・スターキ(リンゴ・スターの息子)、他のブリティッシュロック界の重鎮からいつも信頼されているピノ・パラディノの淡々としたベース。

現在ベストな布陣で単独来日してくれたThe Whoと今回の来日公演の開催に尽力してくれた関係者に感謝感謝である。