クラプトン&ウィンウッド ライブ マジソン・スクエア・ガーデン

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本日アマゾンから予約していた「Eric Clapton and Steve Winwood Live from Madison Square Garden」のDVDが届いた。以前もここのブログで話題にしたが、ギターの神様エリック・クラプトンと、大英帝国の天才スティーブ・ウィンウッドのジョイントライブ。ロックファンなら誰しも夢のような期待を抱くニューヨークを舞台にした世紀のコンサート。前回のクリームの再結成コンサート(リ・ユニオン)は私の感じるところクラプトンの他のメンバー達へのある意味ご奉仕な印象を抱いたが、こちらは単なるブラインド・フェイスの再結成ではない。ギターの神クラプトンが認めるギタリスト・ウィンウッドとのガチンコ勝負のすごいライブなのだ。クラプトンにとってクリームのそれが”参加することに意義がある”ならば、ウィンウッドとのライブは内容が求められる真剣勝負の大一番なのだ。

私自身、クラプトンとウィンウッドは長年お互いが尊敬しあうミュージシャンであり、友人同士の中だと思っていた。しかし、このDVDやライナーノーツを見ると、意外にも長年クラプトンとウィンウッドの仲にわだかまりがあったのだと知った。クラプトンがブラインドフェイス活動中にデラニー&ボニーへ移り早期に自然消滅させたことを気にしていたという。それは知らなかった。

今回のライブは、そんなわだかまりが溶けた偉大なミュージシャン同士の火花散る競演であり、また人間の固い絆で結ばれた友情を感じさせるすばらしいライブだ。お互いイギリスを代表するギタリストとして、ライターとして百戦錬磨の熟練したミュージシャンの偉大な奇跡の集大成を見ることができる。すっかり歳をとってリラックスした仲であるが、演奏は若い頃のような緊張感あるタイトなシーン。やはりこのDVDも私のライブラリーの重要な永久保存盤として加わることになる。