潮聞之湯 那智勝浦

Nakanosima

今日は那智勝浦の有名なホテル、中の島の名物風呂へ出掛けた。海を挟んで向かい合う”忘帰洞”で有名なホテル浦島とならび、ホテル中の島はこの露天風呂”潮聞之湯”があまりに有名だ。前回、浦島の忘帰洞に行ったので、今回潮聞之湯に行くことにしたのだが、今回も桟橋から船でホテルに向かう。規模が大きく大衆的な浦島よりは、こちらはやや高級で上品なホテル。お目当ての名物風呂は浦島の忘帰洞と比べ開放的でより海に近い。というか、海に隣接していて、風呂から降りれるくらいだ。湯は含硫黄・ナトリウム塩化物泉。源泉は50度ほどのやや白濁した硫黄臭がプンプンするお湯は、近畿地方ではこれ以上ない那智勝浦ならではだ。段々畑のような3段の湯は上から熱々の源泉がポンプアップであふれ出し、下に流れ落ちる程温度が低く、そのまま海に流れ落ちる。ホテル浦島は館内に6つものお風呂があり、対して中の島はこの露天風呂と内湯があるだけ。しかし、豪快な洞窟風呂、忘帰洞もいいが、こちらの落ち着いた潮聞之湯もいい。海と一体化したような隣接した湯はなんだか落ち着ける。 いずれにしても、かつては毎日のように多くの客が押し寄せ、常に満杯だったそうだ。しかし、今は閑散としている。今日も日曜なのにほとんど貸し切り状態だった。浦島も中の島も、まさに”強者どもや夢の後”。しかし、こんな贅沢な温泉を¥1,000で貸し切りで湯浴みできるなんて、ある意味良いのかもしれない。