【番外編】 別府温泉 鉄輪

Beppu

阿蘇の温泉を堪能した後、見事な由布岳を眺めながらフェリーの待つ別府に帰ってきた。まだ時間があったので、”仕上げ湯”にと鉄輪温泉(かんなわおんせん)の公衆浴場を利用した。

こちらのブログでも何年か前に別府を取り上げているはず。その時は泥湯で有名な保養センターを利用した。”別府八湯”と言われるくらい、広範囲で街全体が温泉で覆われているような温泉地は日本でも1位2位を争うくらいではないだろうか。別府湾から山に向かって傾斜する土地のあちこちから湯けむりを上げる様はおなじみで、湧出量は日本一(自然湧出では草津温泉)で世界的にも有名な別府。街のど真ん中で血の池やら間欠泉、熱泥が吹き出したり(地獄巡り)。あらゆる地面から熱やら高温泉がふつふつとわき出てるんだから、考えたらとんでもない危険な街だ。

温泉好きには必須の小さな公衆浴場も事欠かさない。今回利用したのは鉄輪で10くらいある外湯(公衆浴場)のひとつ「渋の湯」(鉄輪だけでこんなに公衆浴場があるなんてさすがにすごい)。いかにも地元の人たちのための公衆浴場だけあって、しっかり熱いお湯は旅の疲れを一気に取り払ってくれるようだ。ちょっとにごって、鼻につく塩化物泉は湯上がり後の湯冷めがしにくく、いつまでもポカポカ(この時期は逆に汗だくになったけど)。

やっぱり別府は”温泉力”が強烈だ。街のあちらこちらに源泉のポンプから湯けむりが勢いよく上がり、今も昔もずっと大地からのみなぎるパワーが抑えられない状態が続いているかのようだ。湯畑を中心にうまくまとまっている草津温泉とくらべ、別府はあまりに広範囲かつどこを掘っても温泉が出まくってしまうためか、まるで今も収集がつかないような別府の温泉は何度来てもすごいと思う。