片倉館 上諏訪温泉

Katakurakan

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老後に引っ越しして住めるとしたら、いつも長野の諏訪で過ごしたいと思う。温泉、湖、山、酒…、諏訪市は豊かな自然に囲まれ、うまい日本酒がある。人生における大切な要素が揃っている。年に何度も訪れているこの地だが、今回は秋のマラソンシーズンに向けたトレーニングのために諏訪湖に向かった。今年はハーフだけでなく、フルマラソンに挑戦するため、諏訪湖16kmの外周をランニングした。諏訪市岡谷市が囲む諏訪湖の外周は自転車やジョギングのための専用道路が完備されている。ジョギングコースはかなりの部分を競技場のトラックのような赤いゴム舗装されていて、足の負担が軽減され、すばらしい。16kmを1時間36分で走った。30度を少し超えるけっこう暑い日で、風の無い追い風時はつらかったが、向かい風時は乾燥したさわやかな風が心地良かった。

普段は20km近いトレーニングはめったにしないので、今回はさすがに首筋など塩が吹いて、すぐに上諏訪温泉で汗を流すことにした。

下諏訪温泉は何度も利用しているが、今回上諏訪温泉は初めて利用した。有名な片倉館。大正時代のレトロな洋館に大きな湯船を擁する温泉。歴史と情緒ある建物に上諏訪の澄んだお湯が大きく深い湯船に注がれている。”千人風呂”というにはそれほど大きくないが、大人が立って入れるような深めの湯船。底には玉砂利がひかれ、心地良い。大きな湯船のせいで温度が下がっているのか、諏訪の熱い湯はちょうど良い加減だ。

観光客向けのホテルや、間欠泉、片倉館のような博物館、観光客に最適な上諏訪に、歴史ある数々の公衆浴場があり、地元民の生活感ある下諏訪、諏訪市は日本でもあらゆる温泉地の要素が詰まった湯の街であるのがつくづく感じられ、いつも魅力に溢れるすばらしい場所だ。