新しい薬師湯 湯村温泉

Cdffiofs 鳥取からの帰り、湯村温泉へ朝風呂に立ち寄った。鳥取にほど近い兵庫県新温泉町国道9号線沿いにある山間の温泉地である。周辺は何もないが、山間の9号線をひたすら走っていると突如立派な老舗旅館の建物群が現れる。98度もの高温泉が湧く湯村温泉。訪れるのは2度目だ。硫黄臭を漂わせ煮えたぎるような98度の源泉が湧く同温泉の顔である「荒湯」を中心に、温泉街が形成されている。規模は大きくないけれど、とても温泉情緒があり気に入っている。
その荒湯近くにある公衆浴場「薬師湯」へ朝風呂に向かうと閉まっていた。まさかと思いながらよく見ると移転したとの張り紙が。全く知らなかった。たしかに、以前の薬師湯はかなり施設が老朽化していたので、仕方ないとは思ったが、少し荒湯から離れた場所によると見事に立派な施設に生まれ変わっていた。
純和風の堂々たる外観。入るとバリアフリーと床暖房が施されたご老人にも優しい造りとなっている。肝心のお風呂も大変広い内湯、数の多い洗い場、やや小振りの露天風呂(以前は内湯のみで露天風呂はなかった)となんとサウナまで。以前の薬師湯よりいろんな意味で何倍もグレードアップしていた。
もちろん、料金は値上げされ、以前のような独特な銭湯の雰囲気は薄れ、近代的な施設になったのはある意味残念だとも言えるけど、それ以上に得たものは大変大きいと思う。また、専用の駐車場も2時間無料と、便利になった。
湯は源泉掛け流しで湯村の大切な湯質にも気を使っている。内湯は広いが、一部泡風呂になっているせいかなんだか落ち着かない。しかし、露天風呂は狭いが落ち着きがあり、湯村の高温泉をじっくり堪能できる。湯上がり後の体のぽかぽかが強く長続きするのは相変わらずで、湯村温泉ならではだと思う。
また、近くに来るようなことがあれば必ず利用したいと思った。