ショック!… 「北杜」が終了

Hokuto

サントリーウイスキー「北杜 芳醇50.5°」、「北杜12年」が製造終了、終売となったそうだ。先日酒屋に買いに行くといつもあるはずの北杜が棚からすっかり消えていた。店員に聞くとメーカーが製造終了したという。なんてことだ!よりによって、私の一番のスタンダードウイスキー、一番のお気に入りなので、あまりにショックだ。

今回の北杜終了で、ネットで改めて調べてみると、今更ながら初めて知ったのが、キリンのウイスキー「富士山麓」に対抗してサントリー白州蒸留所がある北杜市を冠して作ったウイスキーなのだそうだ。なるほど、たしかにラベルのデザインもよく似ている。

どちらも50°を越えるアルコール度数。しかし富士山麓はややすっきりした味で、反対に北杜は雑のあるスモーキーな味だ。私はその北杜・芳醇50.5°の方が好きで、大げさに言うと”安く飲める「響17年」”という位置づけだった。もちろん、響ほどの重厚さ、品の良さは無く、やや大味で雑味もちょっと乱暴なところがあるが、個人的に大好きなウイスキーなのだ。

これも大げさな言い回しだが、アメリカ人からしたらジャック・ダニエルが無くなってしまうようなもの。大変困ったことになった。とりあえず、他の酒屋を回って、在庫の北杜をできるだけ買っておきたいと思う。その後はどうするか、我が家のバーの陳列棚から2つも北杜が無くなってしまうので、他のウイスキーを選抜しなければいけなくなった。

サントリーは自ら大々的に仕掛けたハイボールが大ヒットして、ずいぶん潤っている様だが、ハイボールなど飲まない私には関係ない。ハイボールが売れても、それはウイスキーがもてはやされているのとは違うと思う。裏を返せばウイスキーのようなアルコール度数が高い酒はますます今の若者に合わないという証明なのかもしれない。今回の北杜の終了、また「膳」も無くなったという。サントリーウイスキー銘柄の整理はウイスキー好きにとっては一つの悲しい事件なのだ。