スバル エクシーガ

Jggodzkm スバルの3列シート車エクシーガが発売された。トラヴィック以来のスバルの3列シート車。トラヴィックはオペル・ザフィーラのOEMだったから、水平対向エンジンを積んだ純粋な3列シートのスバル車を待ち望んだ人も多いだろう。
エクステリアはレガシィ、インテリアはインプレッサそのもので、広く受け入れられる無難なデザインだと感じる。
最初はレガシィの3列シート版のような高級ミニバンだと思っていたが、私の予想に反してリーズナブルな車格だ。安価なFFモデルだと199万円とお買い得なのが意外だ。ターボモデル以外は4ATなのはインプレッサフォレスター同様に情けない。それに、やはり7人も乗せるのならやはり2.5リッターのトルクフルなエンジンが欲しいところだ。
かつてスバルに軽自動車サンバーの車体に3気筒1.2リッターのトルクフルなエンジンと3列シートを搭載したドミンゴという車があった。当時はいわゆる”ニッチ”な車で、私も初代も2代目も乗ったことがあるが、まさに名車だった。特に2代目ドミンゴは4輪独立懸架の足回りに、やたらパワーのある3気筒エンジンをリヤに積み、フルタイム4WDで坂道も高速も7人を乗せて苦もなくグイグイ走る様は今考えても驚異的だ。なぜかあのドイツでも好評でよく売れたというドミンゴはまさに”小さな巨人”だった。
今回のエクシーガはもちろん現代技術の良くできた車であるのは間違いないけれど、あのドミンゴのような小さくても光るようなものが感じられない。
私は昔からつくづく思うが、せっかくの低重心な水平対向エンジンを持つのだから、それをミッドシップの床下に積み、それをお得意の4WDで走らせるミニバンやワンボックスを作れば理想的な多人数3列シート車ができるはずだ。最高のハンドリングとスペース効率を持つ車。エンジンはトルクフルな2.5リッターがちょうど良いだろう。ボディはできれば5ナンバーサイズ。もちろん、それは一からプラットフォームをこしらえなければいけないから、スバルには財政的にほとんど不可能な夢物語なのだが・・・、とにかく、スバルは大きな車など作らないで、5ナンバーサイズの枠でめいいっぱい高級な車を作って欲しい。ドミンゴの理想を思い出して欲しい。