ロック世代の政治家

Wl6hjtgt 今日はビートルズ来日40周年とかで、かなり盛り上がっているようだ。特にNHKでは地上波でもBSでもビートルズ番組を放映して、お祭り騒ぎになっていた。
さて、先日小泉首相がアメリカ訪問で、念願のエルヴィス・プレスリーの博物館があるメンフィスに訪れた。ブッシュ大統領に招かれ、エルヴィスのゆかりの地を堪能した小泉首相。「夢が叶ったよ」と子供のようにはしゃいでいた。一国の宰相の公務にしてはあまりに私的すぎるけど、彼のプレスリー好きは有名だ、気持ちは分かる。
何より重要な事はやっと日本にもロックな政治家が現われたということだ。例えばイギリスのブレア首相と夫人はビートルズマニアで有名だし、アメリカの前大統領ビル・クリントンはロックの聴きすぎで難聴になっているほどだ。どちらかと言うとお堅い現大統領のブッシュも自身のipodにスティービー・レイ・ヴォーンなど入れているらしい。
そんな小泉首相がもう最後の花道を堪能しているちょうどその時、元首相の橋本龍太郎が死去した。以前外国のサミットに出席した当時の橋本首相はその場において会場でビートルズの曲(たしか「All you need is love」)が合唱され、各国首脳が合わせて口ずさむなか、彼だけが蚊帳の外だったことを作家の村上龍が指摘していた。ビートルズのそんな有名な曲すら口ずさめない人間が世界の主要な国のトップにいるのはとても情けないと。ビートルズはつまり”常識”であり、最低限の”教養”のひとつでもあると村上龍はエッセイで言っていたのを覚えている。
小泉首相はそんな橋本元首相が会長を務めていた自民党の最大派閥でもあり、古い政治の根源だった橋本派を文字通り”ぶっ壊し”、新しい政治を切り開いた。
ほんとうに皮肉なことだ。
ロックは人間の魂の叫びだ。それは愛でもあるし、日常の苦しさから救いを求める声でもある。
全ての庶民の頂点に立つ人間たるもの、ロックを知らずして政治なんてできない。日本の政治史上初めて料亭に行かないことも話題になった小泉首相。彼が行くなら居酒屋か、パブか。まさにロック。しばらく古い旧来の政治家(夜な夜な料亭に通うような)による反動はあるだろう。でも、数十年したら彼のしたことはすごいことだったと政治史に刻まれるに違いないと僕は確信している。「郵政民営化」なんかよりはるかに大きく新しい改革は日本人が小泉という男を選んだということだと思う。
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