ベルギービール Orval オルヴァル

Orval

先週末は京都の京阪三条にある老舗パブPig&Whisleで夜を過ごした。

まずはお気に入りのBassのブラウンエールで喉を潤し、いつもの様にラフロイグなどアイラのモルトを矢継ぎ早に飲んだ後、その夜は珍しくまたビールに戻った。

ベルギーのボトルビール、その名も「Orvalオルヴァル。マスターが絶妙にチューリップ型の独特なグラスにオルヴァルを注ぎ込む。それは見事な泡が形成された濃いめのブラウンは見るからにうまそうだ。シメイなど修道院で作られるトラピストビールにはどうしてあの独特なチューリップ型の大きなグラスが多いのか聞くと、それは聖杯をイメージしているのだという。なるほど、そう言われるとますます重厚で美味なビールに思えてくる。なんだかインディ・ジョーンズで出てくる聖杯を思い出し、そのビールを飲めば永遠の命を授かる・・・神の息のかかった命の水で作られたビール…、グラスの形はけっこう大切なファクターなのだ。

それはさておき、肝心のオルヴァルの味はそれなりに濃厚だが、シメイほどではなく、むしろ派手目の華やかさが特徴だ。とても香りがきつく、それは例えば芳香剤の様な科学的なものだ。そういう意味ではちょっと好き嫌いが分かれそうなビールだ。個人的には同じく香りがきつく華やかなステラ・アルトワが軽やかな分、その香りばかりが目立つので、濃厚さと軽やかな香りがバランスの良いこのオルヴァルの方が好みだ。

ここ数年いろいろとベルギービールを飲んでいるが、歴史も数も膨大なベルギービールはまだまだ勉強途中だ。次はどんな美味しいビールに出会えるか…。