Jeff Beck 「BBA Live in Japan」

6lh3opnn 日曜日に買い物に行って、タワレコに立ち寄った。ジェフ・ベックのまだ買っていないオフィシャルブートレッグのライブ盤を買わねばと思い出したからだ。にもかかわらず、そのお店には置いていなかった。「まったく、最近のタワレコHMVは品揃えが悪すぎる・・・」といらだちながら何気なく物色していたらBBAのLive in Japanのアルバムがお値打ちなお値段で再販売されているのを見つけた。正確にはBeck,Bogert&Appiceというバンド。クラプトンでいうクリームのような強力なトリオバンドだ。ジェフ・ベックは例によってクラプトンのように商業的な成功は収めることができなかったけど、世界のアマチュアギタリストにとって彼のアルバムで駄作はほとんどない。もともと2枚組みで¥4000もしたアルバムだったので、手が出せなかったけど、再販されて¥2700とお値打ちだったので、やっとというか、買うことができた。正直、有名な「Jeff's Boogie」以外は期待していなかったが、とんでもない!、すばらしいライブアルバムではないか。スタジオ録音盤のBBAよりはるかにすばらしい演奏だ。さすがと言うか、ほんとにすざまじい・・・。73年大阪の厚生年金会館での演奏。僕はその30年後に同じ場所で彼のライブを実際に体験したわけだけど、このアルバムを聴いてそう考えるとなんだか感慨深い。このアルバムは日本限定発売のアルバムだそうだ。世の中のいわゆる「Live in Japan」には歴史的名盤が多い。今思いつくだけでも例えばディープ・パープルのLive in Japan、ジョージ・ハリスンのそうであったりだ。このBBAのLive in Japanもまちがいなく名盤だろう。「孤高のギタリスト」と言われるジェフ・ベック。いわゆる3大ギタリストの中でも彼は純粋にギターのテクニックで言えば別格だ。プロに言わせればいまだに彼のギターの腕は上がっていると言う。とんでもなくおそろしい・・・。ジミ・ヘンドリックスが生きていれば別だが、ジミヘン亡き今、誰も彼にかなう者はいない。「ギタリストはジェフ・ベックか、それ以外かだ」というポール・ロジャースの名言はこのアルバムを聴くとつくづくそう思い知らされる。