花田裕之 「流れ」 in 近江八幡2008 酒遊館

Hanada

つい今花田裕之のライブから帰ってきた。地元滋賀県近江八幡市の造り酒屋で行われたライブ。ここのブログでもアーカイブされているが、数年前に三宅伸治とのジョイントライブで初めて来た以来で、私の記憶では滋賀県では初めての単独公演だろう。「また来れてうれしいす」とぼそっと言ってくれた。もうずいぶん長く続いているアコースティックギターのみでの弾き語りライブ「流れ」。最新アルバム「Nasty wind」からはもちろん、ルースターズ時代からロックンロールジプシーズを含むソロ時代までいろいろな曲をすばらしいアコースティックギターの演奏で相変わらずけだるく歌う。個人的にとても良かったのはソロ1作目のラスト曲「Stone」。哀愁漂う名曲は心にしみる。そして同じく独特な哀愁漂うキンクスのカバー「Sunny afternoon」は個人的に大好きな曲だけにとてもうれしかった。他には花田の好きなニール・ヤングから「Heart of gold」やストーンズの「Ruby Tuesday」を演っていた。

琵琶湖もあり、花田裕之は釣りも好きらしく(バスフィッシングではなくへら鮒釣りらしい。渋い)、「また来年も来たいっす。ライブと釣りに」と言ってくれた。こんな超ドマイナーな滋賀県には花田裕之のファンは少ない。今日もあまり客の入りは良くなかったが、来年は無理だとしても、また数年後に滋賀県に来て欲しい。今回もライブ会場は歴史ある近江八幡の造り酒屋「酒遊館」。ここの日本酒を飲み放題で、ほろ酔いながら日本を代表するロックギタリスト花田の卓越したギターを間近で満喫できる。ほんとうにすばらしい。

ついでに先日発売されたライブ盤「Live Rollin'」を会場で購入して、今家で流しながらこのブログを記している。俺がガキの頃から唯一聴き続けている邦楽ミュージシャン、日本の孤高のロックギタリスト花田裕之。渋く枯れたロックはいつまでも変わらず流れていて欲しい。