Beck & Clapton Rolling Stone

Rollingstone

たまたま訪れた本屋さんでちょっど驚く表紙を見つけて購入した。Rolloing Stoneの6月号。ジェフ・ベックエリック・クラプトンが肩を組んで写っている。昔なら考えられないツーショットなのだが、これも歳を重ねた功と言うべきか、お互い歳をとり丸くなり、また冷静に見ることが出来るようになり、このようなジョイントがお互いの意志によって成立している。金儲けだけでなく、お互いのギタリスト、ミュージシャンとしての純粋な意志で最高にレスペクトする仲だからこそ成り立つのだ。

昨年の日本で起きた世界的大事件、ジェフ・ベックエリック・クラプトンとのジョイントコンサートは今年いよいよ世界のモノになった。今回のローリングストーン誌はその一環として特集されたわけだが、長年3大ギタリストの内の2人を見てきたファンにとっては今回の2人インタビューは最高に興味深く、意義深いモノだ。

まぁ、読んでみれば分かるが、読んでいるこちらが恥ずかしくなるくらいお互いを褒め合っているのが微笑ましい。まぁ、でもこれはお世辞でなく紛れもない真実であり、歴史なのだろう。若い頃は何かと虚栄心などで本来は最高に惹かれ合うべき二人はあえて疎遠な仲なのだが、時を重ねると今となっては無意味なことだ。

特にクラプトンはBBキング、JJケイル、クリーム(ジャック・ブルースジンジャー・ベイカー)、スティーブ・ウィンウッド(ブラインドフェイス)と自身の歴史において重要で尊敬するミュージシャンと再び共演し、自身のミュージシャンとしての、ギタリストとしてのキャリアを昇華し、完結へと向けているが、今回のジェフ・ベックとのガチの共演は初めてであり、そういう意味ではクラプトンの新たな挑戦とも言える。

孤高のギタリスト・ジェフ・ベックとの共演はクラプトンのギタリストキャリアにこれからどのような影響を与えるのか、そして天才ギタリストであるジェフ・ベックは商業的に大成功を果たしたスーパー・スター、クラプトンとの共演でミュージシャンとしてのジェフにどのような刺激を与えるのか、楽しみでならない。