エアバスA380就航と原油高

B6wprwei 空飛ぶ豪華客船と呼ばれる総2階旅客機エアバスA380がついに日本の空港にお目見えした。シンガポール航空が日本の路線に採用したA380。不運にも初日は成田の悪天候で一度中部空港に着陸するという混乱があったが、それにしても巨大で圧巻だ。A380についてはこのブログで詳しく述べたことがあるので、今ここで詳しくは語らないけど、ヒコーキ好きには記念すべき日だった。難産の末にやっと世界の空で活躍する日が来た。さすがに世界最高のサービスのエアラインと呼ばれるだけあるシンガポール航空。早々と新機材に切り替えていくのは有名だが、それは客にとっては快適なサービスを受けられるだけでなく、何より大切な安全を得られる。今回のA380の最初のカスタマーだったというのは、話題性も充分見込んでのことだろう。
できれば早くこの巨大な新型旅客機で海外旅行と言いたいところだが・・・、それにしてもいかんせん燃料サーチャージなる追加料金がべらぼうに高くて、もはやバカバカしくなってくる。はっきり言って、バカらしくて飛行機を使った旅行などする気になれない。
原油高騰は止まることを知らない。1バレル130ドルを突破など言っているが、まだまだこれから、200ドル突破も充分ありえる。
僕の記憶では最安で学生時代にレギュラー80円位だったが、今は倍になった。もうすでに都市部ではマイカーを手放す人、これからも車を買うことをやめる人が出てきたらしい。それは充分理解できる。車が生活に必要な田舎の人間も燃費の良い小型車や軽自動車、ハイブリッド車に変えるなど、自衛を始めている。私のマイカーもディーゼルだからまだましだが、それでもリッター140円位と高い。
原油高騰の原因は需要増に供給が追いつかないことと、投機資金流入によるものだと言われているが、前者の理由は少し違うと思う。確かに中国やインドなどの急成長している国の需要増はすごいものだが、右肩上がりで伸びているとは言え、急なものではないはずで、ある程度予想できるはずだ。確かに製油所の不足、産出国の産出量抑制政策を続けていることによる供給不足はあるだろうが、一番の理由は投機によるものだと思う。
ガスをバカ食いする巨大な車に乗りまくり、べらぼうに安い石油を消費しまくる世界一の石油消費国アメリカ。彼らはヨーロッパから渡ってきた根っからの”博打好き”人間なのだ。博打好きがアメリカという国を作った。今では、ガキの頃から株取引(博打)について詳しく学ぶ社会らしい。そんな博打好きのアメリカ人は何でも掛けの対象にする。困ったモノだ。今回の原油高騰の原因はサブプライムの混乱により投機対象を失った金が油に流れているというらしい。なので、現実とはかけ離れた原油の価格が彼らの博打のせいで跳ね上がり、世界中が迷惑を受けている。もちろん、アメリカ人だけのせいではない。ヨーロッパ人、中国人、日本人、資金を運用する世界中の連中のせいで大迷惑だ。
私は金が金を生むような投資や投機などの世界は大嫌いだ。”汗水流して働く”のが本望だ。なので、銀行の人間や証券会社の人間は大嫌いだ。彼らは悪人だと思うくらいだ。もちろん、それらは必要悪だし、自分が古くて頑固なのは充分承知しているつもりだが、それでも、せめて石油などのような生活必需品は投機の対象からはずすなど世界的に規制をしてほしいものだ。実際に、アメリカの議会でもそのような声が出てきているそうだが、石油だけでなく、トウモロコシや小麦など、基本的な食材も先物取引などの対象にならないよう規制すべきだ。
私は飛行機での海外旅行もするし、車が好きだし、仕事で車も使う。なので、本当に深刻な問題で困っている。