「アバター」 3DのTV、プロジェクター

Avatar

アメリカの家電見本市で日本の電機各社は今年の夏からの発売に向け、3Dテレビの展示アピールで話題になっていた。液晶やプラズマなどのいわゆる薄型テレビももはや競争激化や価格低下で、それほど儲かるものでなくなってきた。LEDバックライトなど、いろいろな新しい技術はリリースされ宣伝されているが、それほど目新しいモノはない。しかし、今度の3Dは商売としての薄型テレビの第2弾ロケットのような、再び儲け口の可能性を秘めている。そして、そうなるように各社躍起だ。

3D技術は新しいものではなく、ディズニーやUSJなどのようなテーマパークでめがねを掛けて飛び出るような映像は昔からあったわけだ。昨年から映画にも導入されて、話題にはなってきたが、それほど私は興味がなかった。

しかし、話題の映画「アバター」を見たらやはりそうはいかなくなってきた。映画鑑賞が新しい次元に入り、こうなるといずれアバターがDVD化、ブルーレイ化になったとき、従来の平面画像をとても見る気になれないだろう。これは困ったことだ。

今年の夏以降実際に3Dテレビが発売され、それを見てまた考えることになるだろうが、やはり魅力的になってきた。昨年末にブルーレイの3Dについての規格が決まったようだ。スカパー!の3D放送に関する詳細も入ってきた。ハードもソフトも本格的な3D対応に準備が整いつつある。

肝心の一般消費者が今までは3Dはマニア向けのもので関心はなかったのが、アバターのヒットで身近なモノになり、また魅力的なモノになった今、実際に3D対応テレビやソフトがリリースされた時、どのように動くだろうか。もちろん、最初はテレビやプレーヤーもそれなりに割高だろうが、需要曲線と供給曲線がどのあたりで交わるかとても興味深い。

ちなみに、現時点で既に大型液晶テレビを持っている私には新たに3Dテレビを買うのは難しいだろう。そうなるとプロジェクターが気になる。3D対応プロジェクターはどのくらい出るのだろうか。私の希望は20万円を少し切るくらい。まぁ、今の時点では非現実的だろう…。