可変圧縮とガソリン圧縮着火エンジン

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日産VCエンジン

今年もカーオブザイヤーが出揃い、2年連続でボルボSUVが輝いた。とにかく、昨今猫も杓子もSUVのようで、このシェイプの車は昔からあって決して新しいデザインの車じゃないのに、どうしてこんなに流行るのかよく分からない。

個人的にはやはりスズキのジムニー。あと国内では来年デビューの新型カローラ。ついに3ナンバーと大きくなってしまうのは残念だけど、デザインがなかなか良い。そしてダイハツのミラ・トコット。可愛いさとシンプルさのバランスが良くて気になる。

そして、一番興味が惹かれたのは2つのエンジン。日産の可変圧縮エンジンとマツダの圧縮着火ガソリンエンジン。前者はコンロッドとクランクシャフトに機械的な細工を施し、自在に圧縮比を変化させる。理屈で分かっていても、それを機械的に実現するのは夢の技術と言われるくらい困難なことで、実現させた日産はさすがかつて技術の日産と言われただけある。

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マツダスカイアクティブXエンジン

後者はガソリンエンジンながら、ディーゼルエンジンのように空気を圧縮して自己着火させる、これも夢のエンジン。ディーゼルエンジンのように高い圧縮比で熱効率が高く燃費が良く、ガソリンだからススも出ない。良い事ずくめだけど、まだ現状は高負荷時にはスパークプラグで着火させるとのことで、夢の技術としては道半ばで頂上には達していない模様。でも昨今の内燃機関を突き詰めているマツダの技術はすごいと改めて思い知らされた。今度の新型アクセラに搭載されるとのことだけど、ハイブリットと併用させれるとのことで、むしろ個人的にはこの技術のエンジン単体で乗りたいもんだ。

ほんとうはこのあたりはホンダとかにも頑張って欲しいけど、ハイブリッドに力を入れているので、かつてCVCCやVTECを生み出したような、こういう技術が出てこないのはなんとも寂しい。