ロッド・スチュワート 来日公演2009

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いよいよ明日の大阪城ホールからロッド・スチュワートの来日公演が始まる。残念ながら行くことはできないが、ロッドが日本に来てくれるのはとてもうれしい。きっと最近のカバー曲アルバムに関わらず、ヒット曲満載でファンを喜ばせてくれるだろう。
私は常々ロッドが世界一のロックヴォーカリストだと思っている。あの独特のハスキーボイスは唯一無二であり、日本では「Sailing」などどちらかというとアダルトでポップなヴォーカリストのイメージが強いが、やはりロック好きにはロッドは最高のロックヴォーカリストだ。ジェフ・ベックグループ、フェイセズなど初期のロックヴォーカルはやはりすごい。あのジェフ・ベックがバンドにヴォーカルをほとんど置かないのも、きっとロッドの存在があるからだ。ロッド以外にあり得ないのだろう。
初期のロック時代、そして美しいバラード中心のポップな時代、そして一時期鳴りを潜めていたが、近年アメリカのスタンダードでクラシックなロック、ポップのカバーアルバムで見事な復活を遂げた。特に念願のグラミー賞を獲得したのは、彼にとっては格別にうれしかったに違いない。カバーでヒットさせたのはロッドならでは、それにカバーアルバムにかかわらずこれほどの売り上げを上げるあたりはさすがだ。
数年前のロンドンのハイドパークで英国女王在位50周年コンサートで、美しいバイオリニストを従え「ハンドバッグと外出着」を披露していた。あの美しい曲と光景は未だに深い感動として脳裏に焼き付いている。
ロッド・スチュワートは英国の至宝である。大英帝国の宝石箱に数多く輝きを放つ宝石の中にあって、ひときわ大きく輝きを放つルビーのような、特別な存在だ。