20代最後の晩餐

9日でついに30歳になる。まぁ、どうってことはないが、ひとつの節目と言えばそうになる。というわけで、今日は20代最後の一日となる。20代最後の晩餐はビールとウイスキーと、つまみのみというメニューにした(4時という中途半端な時間に昼食をとったせいでお腹がへってなかったためだ)。ちょうど前日に我が家のホームバーに新しいウイスキーを3本仕入れた。1つはおなじみのサントリー角瓶。1つはバーボンでWild Turkey standard、もうひとつはアイリッシュのTullamore Dew。Wild Turkeyは”King of Bourbon”と称される有名なバーボン。先日パブで飲んだ8年モノがすばらしかったので、期待して買ったのだが、Standardという銘柄は8年モノの1ランク下で、その差は予想以上に大きかった。8年モノよりはるかにあらゆる味の要素が低く、いまいちだった。お気に入りのJack Daniel'sやJim Beamに続いてホームバーの常連入りには残念ながら入ることはなさそうだ。続いて、Tullamore Dew(タラモア デュウ)。Tullamoreとは現地の地名。Dewは露の意。スコッチと違い、アイリッシュウイスキーはとても少ないが、実はアイルランドウイスキー発祥の地と言われ、歴史は長い。このTullamore Dew村上春樹のエッセイに出てきたので、名前は知っていた。たまたま買いに行った酒屋に売っていたので買った。スコッチ特有のピートの味や香りがなく、とても飲みやすいのが印象的だ。今ホームバーに鎮座しているBallantine's FinestやJohnnie Walker Blackの典型的なスコッチの横に置くにはちょうど良いウイスキーだ。僕的には決して悪い意味はないけれど、アイルランドイングランド以上に陰湿で暗いイメージがある。しかし、旅人の評判はすこぶる良い。本場アイリッシュパブに行ってもみんなとても気さくで陽気で、旅人を暖かく向かえてくれるそうだ。アイルランドの悪い評判を聞いた事がない。僕は一度もアイルランドに行った事がない。Tullamore Dewを飲みながらますますアイルランドに思いを馳せる。本場アイリッシュパブでTallamore Dewを飲めたらいいな。しかしながら今夜のBGMはU2ではなくラジオJ-waveのジャズ番組。それもまた良い♪ もう0時をまたいだ。30歳を迎えた。記念日しか開けないサントリーウイスキー響17年を半年ぶりに堪能した。