総湯巡り2回目 加賀温泉郷

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今日は石川県は片山津、粟津、山代、山中の各温泉地で石川県独特の”総湯”と呼ばれる公衆浴場を巡ってきた。数年ぶり2度目の”総湯巡り”。2度目になったのは、最近粟津と山代の総湯が新しくなったので、行きたいと思っていた。
まずは唯一国道8号線の左側、日本海側にある片山津温泉。暗くて荘厳な石造りの総湯は4つの中で一番泉温が熱く、塩辛い湯が特徴。やはり湯上がりぽかぽかで、12月になっても汗だくになるのはさすが。次に向かった粟津温泉は新しくなった総湯。以前と同じようなガラス張りの内装と、湯と洗い場のレイアウトが再現され、丸くなった湯船に歴史ある粟津の透明な湯が心地良かった。新しくなった建物は湯上がり後にゆっくりくつろげる休憩所が広く、とてもきれいだった。
次は山代温泉。総湯が新しくなったのはネットの情報で知っていたが、実際に現地に行けばさらに新しく”古総湯”(こそうゆ)という浴場も再現されていた。明治時代の総湯を再現した見事な木造の外観と、浴室はこちらも見事な漆塗りの内装とステンドグラス、九谷焼のタイル。以前の総湯と違って、循環濾過無しの源泉掛け流しのやや濁った湯が満たされた。私も日本各地いろいろ数多く温泉巡りをしてきたが、これは初めて体験する雰囲気のお風呂で、かなり印象に残るものだった。以前の総湯跡地に作られたこの古総湯。こちらは観光客相手の、石けんなど使えないつかるだけの小さな内湯がひとつ。そしてもう一つの総湯は道を挟んだ隣に地元民向けの銭湯で、あの丸い湯船が2つ以前と同じように再現されているという。今回はせっかくなのでできたばかりの古総湯に使ったが、次回は新しくなった総湯も入ってみたい。
そして、最後は山中温泉。菊の湯総湯。ここは何度も朝風呂で訪れているが、相変わらず地元の方と観光客でいっぱいだ。男女別の荘厳な建物は大きく深い湯船に熱い湯がたっぷりそそがれている。いつ来てもこの透明で熱い湯は格別だ。
今回、特に山代温泉の変貌にとても好感だった。”変わろう”という山代温泉の地元の人たちの意欲が強く感じられるもので、今度は古総湯と総湯の2つを楽しみに再び訪れたいと思うほどだった。