サントリー 北杜12年

I3do1xk5 スコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズ・・・、それぞれに世界にはたくさんのウイスキーのがあるが、日本人には歴史あるスコッチやバーボンより、ジャパニーズのウイスキーが口に合う。やはり日本人ブレンダーにより仕立て上げられるのだから、一番日本人に合うのは当然。まして今やジャパニーズウイスキーは世界の最高の賞を取ったりしているのだからなおさらだ。僕自身も今までいろいろとウイスキーを飲んでいるけれど、ジャパニーズウイスキーが一番のお気に入りだったりする。それも「北杜50.5°」という比較的安いサントリーウイスキーが一番好きだ。お気に入りとは、純粋にうまいということではなく(もちろんそれなりにうまいのだけど)、毎日飽きずに飲める、飲みたくなるうまさのことだ。北杜50.5°はサントリー白州蒸留所がある山梨県北杜市にちなんで名付けられた。サントリーの山崎蒸留所などいくつかのモルトにグレーン(とうもろこし)をブレンドしたブレンドウイスキーだ。まろやかでブレンドの複雑な味(響にははるかに及ばないけど)、やや重厚な味がお気に入りなのだ。700mlで¥1000前後と安価なのも良い。その上には12年モノがある。こちらはピュアモルトウイスキー白州蒸留所の白州12年のモルトをキーとして、そこに山崎蒸留所のモルトなどブレンドしたウイスキーなのだが、名目はピュアモルトとなる。あくまで原料はモルトだけ。ちなみに、1つの蒸留所だけのモルトだと”シングルモルト”と呼ばれる。昨今このシングルモルトがちょっとしたブームになっているが、さらに上は”シングルカスク”。こちらは1つの樽だけのウイスキーで、一般にお値段も高い。
話を戻すが、同じ北杜でも50.5°と12年はほとんど別物と考えた方が良い。前者は僕のお気に入りで、味は前述した通り。逆に後者の12年モノは確かに白州に近く、ストレートでくせがなく飲みやすい。ソフトなバーボンに近い感じ。同じ銘柄でもこれほど違うのかという印象だ。12年モノは50.5°より倍くらいお値段は高いけど、僕は安い方が好きだ。しかし、北杜12年はボトルラベルがすごく好きだ。ブラックラベルに中央に白州蒸留所の景色が金色にぼやっと輝き、そこに力強く”北杜”と”Aged 12 years”の文字が。高級感があり、すごくうまそうに見える(笑)